9月24日水曜日から、国内で開催される男子で唯一のツアーレベルの大会、「ジャパンオープンテニス」が東京・有明で行なわれます。今年は、新時代を切り開いたカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク2位)の出場が最大の注目です。
アルカラスは22歳にして、すでに6つのグランドスラムタイトルを保持しています。ヤニック・シナーと共に、男子テニスのレベルを別次元と言われるほど引き上げました。
そんな選手のプレーが生で見られる貴重な機会ですから、全てを見てください。ラファエル・ナダルやロジャー・フェデラーのプレーを見てきた人ならば、脳裏に残っている彼らのプレーと比較しながら見るのも面白いでしょう。今の時代のプレーを感じ取れるはずです。
今年の大会は21時までに試合を終えるスケジュールにすることが決まりました。2セッション行なう日は11時から2試合、16時から2試合となります。雨の影響でセンターコートで遅くまで試合をする必要が出た場合、21時以降は無観客試合となる可能性があるそうです。
この変更は、近隣住民からの意見により協議した結果とのこと。今までずっと有明でジャパンオープンが開催されてきた中で、今年から変更ということは、近年会場近くに住み始めた方々の意見が強かったと思われます。
このような事態に陥ったのは、テニスの認知度の低さが根底にあるのではないでしょうか。例えば、大谷翔平選手が帰国して試合に出場する場合、9時以降まで試合が続いたとして近隣住民から不満が出るでしょうか? 試合を見たい人が圧倒的に多く、不満は出ないと思います。
つまり、アルカラスというテニス界のスーパースターが来日し、日本のテニスの聖地と言われる有明テニスの森で、年に1週間だけ開催される大会が夜遅くまで行なわれることに不満が出るほど、テニス観戦に価値を見い出せる人が少ないということです。
協会はもっと、テニスという輪に収まらず、普段はテニス観戦をしない人でもジャパンオープンは見にくるような人を増やす仕掛けをしていく必要があると思います。1年間というよりも、3年や5年のスパンで計画を立てて、テニス人気を上げてほしいものです。
今年も大会は水曜日始まりで、月曜日が準決勝、火曜日が決勝という変則的な日程です。アルカラスやトップ選手が残っていれば、後半の平日でも席は埋まるかもしれません。しかし理想は、ジャパンオープンの準決勝、決勝であれば、仕事の休みを取って見に行くというファンを増やし、どんな対戦カードでも会場が満員になることでしょう。
文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン
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アルカラスは22歳にして、すでに6つのグランドスラムタイトルを保持しています。ヤニック・シナーと共に、男子テニスのレベルを別次元と言われるほど引き上げました。
そんな選手のプレーが生で見られる貴重な機会ですから、全てを見てください。ラファエル・ナダルやロジャー・フェデラーのプレーを見てきた人ならば、脳裏に残っている彼らのプレーと比較しながら見るのも面白いでしょう。今の時代のプレーを感じ取れるはずです。
今年の大会は21時までに試合を終えるスケジュールにすることが決まりました。2セッション行なう日は11時から2試合、16時から2試合となります。雨の影響でセンターコートで遅くまで試合をする必要が出た場合、21時以降は無観客試合となる可能性があるそうです。
この変更は、近隣住民からの意見により協議した結果とのこと。今までずっと有明でジャパンオープンが開催されてきた中で、今年から変更ということは、近年会場近くに住み始めた方々の意見が強かったと思われます。
このような事態に陥ったのは、テニスの認知度の低さが根底にあるのではないでしょうか。例えば、大谷翔平選手が帰国して試合に出場する場合、9時以降まで試合が続いたとして近隣住民から不満が出るでしょうか? 試合を見たい人が圧倒的に多く、不満は出ないと思います。
つまり、アルカラスというテニス界のスーパースターが来日し、日本のテニスの聖地と言われる有明テニスの森で、年に1週間だけ開催される大会が夜遅くまで行なわれることに不満が出るほど、テニス観戦に価値を見い出せる人が少ないということです。
協会はもっと、テニスという輪に収まらず、普段はテニス観戦をしない人でもジャパンオープンは見にくるような人を増やす仕掛けをしていく必要があると思います。1年間というよりも、3年や5年のスパンで計画を立てて、テニス人気を上げてほしいものです。
今年も大会は水曜日始まりで、月曜日が準決勝、火曜日が決勝という変則的な日程です。アルカラスやトップ選手が残っていれば、後半の平日でも席は埋まるかもしれません。しかし理想は、ジャパンオープンの準決勝、決勝であれば、仕事の休みを取って見に行くというファンを増やし、どんな対戦カードでも会場が満員になることでしょう。
文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン
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