テニス四大大会「全米オープン」は大会9日目の現地9月1日に女子シングルス4回戦が行なわれ、同大会で2度の優勝を経験している元世界ランキング1位の大坂なおみ(現24位)が登場。第3シードのココ・ガウフ(アメリカ/同3位)を6-3、6-2で下し、5年ぶり3度目のベスト8進出を決めた。
両者が顔を合わせるのはこれが6度目。うち2019年の全米オープン3回戦では大坂が当時まだ15歳だったガウフに6-3、6-0で完勝していた。ただし通算対戦成績では大坂が2勝3敗とわずかに負け越している。
6年前と同じ2万3000人収容のセンターコート「アーサー・アッシュスタジアム」で再び実現した大会屈指の好カード。試合は大坂が今年6月の全仏オープンで四大大会2勝目を挙げたトップ3選手のガウフを相手に序盤から主導権を握り、ファーストサービスで93%、セカンドサービスでも77%と非常に高いポイント獲得率をマーク。リターンゲームでも計4度のブレークポイントを全てものにする勝負強さを見せた大坂がわずか64分で試合を締めた。
最高峰の四大大会での8強入りは、優勝した21年1月の全豪オープン以来実に4年半ぶりで、23年7月の第1子出産後では初。試合後のオンコートインタビューで大坂は感慨深げに喜びを語った。
「泣きたくはないけど、今は少々感情的になっている。ただ、今日は本当に楽しんでプレーできた。世界一好きなこのコートに戻って来られたことは本当に大きな意味がある」
27歳の大坂は7月末に、昨年9月から約10カ月にわたって師事した名将パトリック・ムラトグル氏(フランス/55歳)とのコーチ契約を解消。現在は過去に元1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド/現2位)らを指導した実績を持つトーマス・ビクトロウスキ氏(ポーランド/44歳)とタッグを組んでおり、新体制初戦となった先日の「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/WTA1000)では準優勝を果たしていた。
完全復活の兆しを見せている大坂はモントリオールでの快進撃が「1つの転機になった」と振り返る。中でもリュドミラ・サムソノワ(ロシア/現20位)との2回戦でマッチポイントを凌いで逆転勝利したことは大きな自信となり、そのおかげで今も好調を維持できていると明かした。
「あの試合(サムソノワ戦)以来、どんなことも可能だと思えるようになった。大事なのは、笑顔を忘れないことだと思う」
ベスト4入りを懸けた準々決勝で大坂が対戦するのは、23年の全仏オープンで初の四大大会シングルス決勝進出を果たした第11シードの実力者カロリーナ・ムチョバ(チェコ/同13位)だ。両者は過去4度対戦しており、2勝2敗と全くの互角。昨年の全米オープン2回戦ではムチョバが勝利したが、直近である今年1月の全豪オープン2回戦では大坂が勝利していた。果たして今回はどうなるか、注目の一戦となる。
文●中村光佑
【動画】大坂VSガウフの「全米オープン」4回戦ハイライト
【画像】大坂なおみほか、2025全米オープンを戦う女子トップ選手たちの厳選フォト
【関連記事】全米オープン16強進出の大坂なおみ、次戦は世界3位ガウフと思い出の詰まった舞台で元女王対決に臨む<SMASH>
両者が顔を合わせるのはこれが6度目。うち2019年の全米オープン3回戦では大坂が当時まだ15歳だったガウフに6-3、6-0で完勝していた。ただし通算対戦成績では大坂が2勝3敗とわずかに負け越している。
6年前と同じ2万3000人収容のセンターコート「アーサー・アッシュスタジアム」で再び実現した大会屈指の好カード。試合は大坂が今年6月の全仏オープンで四大大会2勝目を挙げたトップ3選手のガウフを相手に序盤から主導権を握り、ファーストサービスで93%、セカンドサービスでも77%と非常に高いポイント獲得率をマーク。リターンゲームでも計4度のブレークポイントを全てものにする勝負強さを見せた大坂がわずか64分で試合を締めた。
最高峰の四大大会での8強入りは、優勝した21年1月の全豪オープン以来実に4年半ぶりで、23年7月の第1子出産後では初。試合後のオンコートインタビューで大坂は感慨深げに喜びを語った。
「泣きたくはないけど、今は少々感情的になっている。ただ、今日は本当に楽しんでプレーできた。世界一好きなこのコートに戻って来られたことは本当に大きな意味がある」
27歳の大坂は7月末に、昨年9月から約10カ月にわたって師事した名将パトリック・ムラトグル氏(フランス/55歳)とのコーチ契約を解消。現在は過去に元1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド/現2位)らを指導した実績を持つトーマス・ビクトロウスキ氏(ポーランド/44歳)とタッグを組んでおり、新体制初戦となった先日の「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/WTA1000)では準優勝を果たしていた。
完全復活の兆しを見せている大坂はモントリオールでの快進撃が「1つの転機になった」と振り返る。中でもリュドミラ・サムソノワ(ロシア/現20位)との2回戦でマッチポイントを凌いで逆転勝利したことは大きな自信となり、そのおかげで今も好調を維持できていると明かした。
「あの試合(サムソノワ戦)以来、どんなことも可能だと思えるようになった。大事なのは、笑顔を忘れないことだと思う」
ベスト4入りを懸けた準々決勝で大坂が対戦するのは、23年の全仏オープンで初の四大大会シングルス決勝進出を果たした第11シードの実力者カロリーナ・ムチョバ(チェコ/同13位)だ。両者は過去4度対戦しており、2勝2敗と全くの互角。昨年の全米オープン2回戦ではムチョバが勝利したが、直近である今年1月の全豪オープン2回戦では大坂が勝利していた。果たして今回はどうなるか、注目の一戦となる。
文●中村光佑
【動画】大坂VSガウフの「全米オープン」4回戦ハイライト
【画像】大坂なおみほか、2025全米オープンを戦う女子トップ選手たちの厳選フォト
【関連記事】全米オープン16強進出の大坂なおみ、次戦は世界3位ガウフと思い出の詰まった舞台で元女王対決に臨む<SMASH>