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海外テニス

「“リベンジなおみ”は本当に強い」松岡修造氏が大坂なおみの全米4強入りを称賛! 昨年との違いを熱く独自解説<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.09.04

大坂(左)の準々決勝を松岡氏(右)が「リベンジの力」をテーマに熱く振り返った。(C)Getty Images、スマッシュ写真部

大坂(左)の準々決勝を松岡氏(右)が「リベンジの力」をテーマに熱く振り返った。(C)Getty Images、スマッシュ写真部

 既報の通り、テニス四大大会「全米オープン」の女子シングルス準々決勝で第23シードの大坂なおみ(世界ランキング24位)が第11シードのカロリーナ・ムチョバ(チェコ/同13位)を6-4、7-6(3)で下し、ベスト4進出を決めた。

 大坂の試合を1回戦から現地で全て観戦している日本テニス界レジェンドの松岡修造氏が、自身の公式インスタグラム(@shuzo_dekiru)でお馴染みの熱い独自解説をしている。

 今回は3つの「リベンジの力」をテーマにした。

 1つ目は「戦略リベンジ」と題し、昨年との大きな違いを「なおみさんのテニスそのもの」と見ている松岡氏。昨年は「自分が決めるか、ミスをするかという一人相撲のようなテニスで、独りで戦っている印象」だったが、今日の試合はまったく異なる戦いぶりだったという。

「あえてエースを取りにいかず、じわじわと攻めていく頭脳的なテニスを展開。華やかに決めるよりも、相手をじっくり崩していく戦術が光った一戦」と評価。そのうえで、「ムチョバも、今大会最高のテニスで食らいついてきましたが、なおみさんの戦略が上回り、試合の流れを引き寄せました」と分析した。

 2つ目はセカンドセットでの「心呼吸リベンジ」を挙げた。「目の前で見ていても、息が詰まるほどの混戦。とにかくムチョバがしつこい。いくらなおみさんが良いショットを打っても返してくる。さらにチャンスがあればネットに詰めて攻めてくる。なおみさんがイライラしている心の動きが、こちらにも伝わってくるようでした」と振り返る。

 そしてその状況を変えたのが「心呼吸」だという。「大きく息を吸って、ゆっくり吐き出す。まるで心そのものを落ち着ける呼吸のように見えました。セカンドセット4-4の場面、自分のサービスゲームをブレイクされても、その“心呼吸”で心を立て直し、自分のテニスを取り戻していった姿は、まさに心呼吸リベンジ」と表現した。
 
 3つ目は「自分リベンジ」だ。ムチョバに勝っただけでなく、「昨年の全米オープンの大坂なおみさん自身にリベンジした試合」と見ている。そして「人は成長することで生きがいを感じる。フットワークや技術的な進化はもちろんだが、なんといっても彼女のメンタルの成長に拍手を送りたい。“楽しむこと”と“一球一球を丁寧にプレーすること”を自分に言い聞かせながら戦った。最後にマッチポイントを取った瞬間、ホッとしたように浮かべた微笑みは、観客2万3千人を魅了していました」と称えた。

 最後は「心からおめでとう!なおみさん!“リベンジなおみ”は本当に強い。さぁ、明日もセンターコート、審判台の真後ろ2列目の席から、本気応援させていただきます」と熱く締めくくった。

 なお、大坂は準決勝で第8シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同9位)との対戦が決まっている。過去2敗の相手に“リベンジなおみ”を見せてほしい。

構成●スマッシュ編集部

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