テニス四大大会「全米オープン」は現地9月4日に女子シングルス準決勝が行なわれ、センターコート第2試合に第23シードで元世界ランキング1位の大坂なおみ(現24位)が登場。第8シードで地元アメリカ勢のアマンダ・アニシモワ(同9位)と対戦したが、7-6(4)、6-7(3)、3-6で敗れ、5年ぶり3度目の決勝進出を逃した。
現地3日の準々決勝で難敵カロリーナ・ムチョバ(チェコ/同13位)を6-4、7-6(3)で撃破した大坂が準決勝で対峙したのは、燃え尽き症候群から復活し、今年6月に初のトップ10入りを達成した24歳のアニシモワ。同3日の準々決勝では、7月のウインブルドン決勝で0-6、0-6の完封負けを喫したイガ・シフィオンテク(ポーランド/現2位)に6-4、6-3で雪辱を果たし、全米オープン初のベスト4進出を決めていた。
大坂とアニシモワが顔を合わせるのは今回が3度目で、過去2戦はいずれも大坂が敗れている。2022年5月の全仏オープン以来約3年4カ月ぶりの対決となった今回は、大坂が粘り強く戦ったものの最後に振り切られ、残念ながら天敵攻略はならなかった。
試合は大坂が開始直後の第1ゲームでアニシモワの度重なるミスに乗じていきなりブレークを獲得。第4ゲームでブレークバックを許したものの、直後のゲームでは再びアニシモワが崩れて大坂が2度目のブレークを果たし、第9ゲーム終了時点で5-4とリードを奪う。サービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームで2度目のブレークバックを献上したが、その後のタイブレークを大坂が制し、61分で第1セットを先取した。
第2セットは両者ブレークでスタート。第3、4ゲームは互いにキープしたが、2-2で迎えた第5ゲームでは大坂がアニシモワの力強いショットに押されてブレークポイントを奪われ、最後は大坂のフォアがロングアウトして先行される。
それでも直後の第6ゲームでは我慢強いプレーでブレークバックに成功。第9ゲームで2度目のダウンをした後も大坂は負けじと食らいつき、アニシモワのサービング・フォー・ザ・セットで再びブレークバックに成功すると、第11ゲームでは2本のブレークポイントをセーブしてピンチを切り抜ける。しかしこの日2度目のタイブレークではアニシモワの強気の攻めに対応できず、71分にも及ぶ大接戦の末に1セットオールに持ち込まれた。
運命のファイナルセットは大坂がセカンドサービスを叩かれる場面が増え、第4ゲームでブレークされて追いかける展開に。すぐに追いつきたい大坂だったが、セット中盤で左足のふくらはぎを気にする仕草が見られ、思うようにポイントを奪えず2-5とリードを広げられる。大坂はアニシモワのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームで3度のブレークバックのチャンスを迎えるも生かせず、2時間56分で悔しい逆転負けを喫した。
これまで最高峰の四大大会では過去4度、準々決勝に進出した場合は全て優勝していた大坂。ついにそのジンクスが途切れることとなったが、今大会は完全復活を大きく印象付ける上々のパフォーマンスを見せてくれた。今後のさらなる活躍を期待したい。
文●中村光佑
【画像】大坂なおみほか、2025全米オープンを戦う女子トップ選手たちの厳選フォト
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大坂とアニシモワが顔を合わせるのは今回が3度目で、過去2戦はいずれも大坂が敗れている。2022年5月の全仏オープン以来約3年4カ月ぶりの対決となった今回は、大坂が粘り強く戦ったものの最後に振り切られ、残念ながら天敵攻略はならなかった。
試合は大坂が開始直後の第1ゲームでアニシモワの度重なるミスに乗じていきなりブレークを獲得。第4ゲームでブレークバックを許したものの、直後のゲームでは再びアニシモワが崩れて大坂が2度目のブレークを果たし、第9ゲーム終了時点で5-4とリードを奪う。サービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームで2度目のブレークバックを献上したが、その後のタイブレークを大坂が制し、61分で第1セットを先取した。
第2セットは両者ブレークでスタート。第3、4ゲームは互いにキープしたが、2-2で迎えた第5ゲームでは大坂がアニシモワの力強いショットに押されてブレークポイントを奪われ、最後は大坂のフォアがロングアウトして先行される。
それでも直後の第6ゲームでは我慢強いプレーでブレークバックに成功。第9ゲームで2度目のダウンをした後も大坂は負けじと食らいつき、アニシモワのサービング・フォー・ザ・セットで再びブレークバックに成功すると、第11ゲームでは2本のブレークポイントをセーブしてピンチを切り抜ける。しかしこの日2度目のタイブレークではアニシモワの強気の攻めに対応できず、71分にも及ぶ大接戦の末に1セットオールに持ち込まれた。
運命のファイナルセットは大坂がセカンドサービスを叩かれる場面が増え、第4ゲームでブレークされて追いかける展開に。すぐに追いつきたい大坂だったが、セット中盤で左足のふくらはぎを気にする仕草が見られ、思うようにポイントを奪えず2-5とリードを広げられる。大坂はアニシモワのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームで3度のブレークバックのチャンスを迎えるも生かせず、2時間56分で悔しい逆転負けを喫した。
これまで最高峰の四大大会では過去4度、準々決勝に進出した場合は全て優勝していた大坂。ついにそのジンクスが途切れることとなったが、今大会は完全復活を大きく印象付ける上々のパフォーマンスを見せてくれた。今後のさらなる活躍を期待したい。
文●中村光佑
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