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海外テニス

全米OP準決勝でアルカラスに敗れたジョコビッチ、それでも四大大会への再挑戦に意欲「もう一つトロフィーを狙うつもりだ」<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.09.06

アルカラス(右)にストレートで敗れ、25度目の四大大会制覇は遠のいたジョコビッチ(左)だが、テニスへの情熱は衰えていないようだ。(C)Getty Images

アルカラス(右)にストレートで敗れ、25度目の四大大会制覇は遠のいたジョコビッチ(左)だが、テニスへの情熱は衰えていないようだ。(C)Getty Images

 テニス四大大会「全米オープン」は現地9月5日に男子シングルス準決勝が行なわれ、センターコート第2試合に元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/同7位)が登場。カルロス・アルカラス(スペイン/同2位)と対戦したが、4-6、6-7(4)、2-6で敗れ、決勝進出を逃した。

 立ち上がりでアルカラスに第1ゲームでブレークを許し、そのまま第1セットを先取されたジョコビッチ。第2セットは互角の展開に持ち込むもタイブレークを落とし、第3セットもアルカラスの勢いを止められなかった。試合時間は2時間23分。史上最多を更新する25度目の四大大会制覇はまたしても遠のいた。

 試合後、ジョコビッチは記者会見でこう振り返る。

「第2セットまでは互角に戦えていたが、その後は体力が尽きてしまった。僕は完全に消耗し、彼は勢いを維持していた。今年のグランドスラム(四大大会)でシナーと対戦した時と同じ感覚だった。5セットマッチで彼らに挑むのは本当に難しい」

 今季、ジョコビッチは四大大会全てで準決勝敗退。全仏オープンとウインブルドンはヤニック・シナー(イタリア/同1位)にストレートで敗れている。現テニス界の2トップについては、「本当にレベルが高すぎる。現時点では僕より上だ。素直に『よくやった』と称賛を送るしかない」と率直に語った。
 
 また今大会は、チェンジエンドの際にメディカルタイムアウトを取る場面も多く見られた38歳のジョコビッチ。身体の衰えを隠せない現状を冷静に見つめた。

「自分のレベルには満足しているが、問題は体力。そのレベルとリズムを必要なだけ長時間維持できるよう最善を尽くしている。ただ、キャリアのこの段階では、コントロールできない部分もある」

 それでもなお、競技への情熱は衰えていない。今季ツアー通算100勝を達成した“生ける伝説”は、次世代選手の挑戦を受け止めつつ、四大大会への意欲を強調した。

「今でも競技のスリルを楽しんでいる。今日もコート上で観客から素晴らしいサポートを受けた。心から感謝している。本当に楽しめた。それ現役を続ける最大の理由の一つだ」

「今後、グランドスラムでシナーやアルカラスという壁を乗り越えるのは非常に難しいだろう。3セットマッチなら勝機はあるが、5セットマッチは厳しい。とはいえ、グランドスラムを諦めるつもりはない。戦い続け決勝に進み、もう一つのトロフィーを狙うつもりだ」

 一方、勝利したアルカラスは優勝を飾った2022年以来の決勝進出を果たし、頂上決戦ではフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ/現27位)を6-1、3-6、6-3、6-4で下したシナーと対戦する。

構成●スマッシュ編集部

【動画】ジョコビッチVSアルカラスの「全米オープン」準決勝ハイライト

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