男子テニス元世界ランキング1位のダニール・メドベージェフ(ロシア/現世界ランキング18位)が、新たなチーム体制で再起を図る。全米オープンでの早期敗退を経て、8年間にわたり二人三脚で歩んできたコーチのジル・セルバラ氏、さらに11年間もフィットネストレーナーを務めたエリック・ヘルナンデス氏との契約を相次いで解消。大きな決断を下した29歳が、新たに迎え入れたのはトーマス・ヨハンソン氏(スウェーデン)とローハン・ゲッツケ氏(オーストラリア)だ。
現在50歳のヨハンソン氏は、2002年全豪オープン決勝で元世界1位のマラット・サフィンを下して優勝した実績を持つ。ツアー通算シングルス9勝を挙げ、自己最高ランキングは7位だった。09年に引退した後は男子ではダビド・ゴファン(ベルギー)やボルナ・チョリッチ(クロアチア)、女子ではマリア・サッカリ(ギリシャ)らを指導したほか、24年2月から錦織圭のコーチに就任。
度重なるケガに苦しむ錦織のコーチとして、同年の「ナショナルバンク・オープン」(ATP1000)と「ジャパンオープン」(ATP500)でベスト8進出。「HPPオープン」(CH125)で優勝を果たし、今季開幕戦となった「中国銀行・香港テニス・オープン」(ATP250)では準優勝に導いていた。そして8月に契約を解消したばかりだ。
もう一人のゲッツケ氏は元世界4位のリカルト・クライチェク(オランダ)や同7位のマリオ・アンチッチ(クロアチア)を支えたコーチ。05年からオランダテニス連盟のナショナルヘッドコーチを務めた後、12年から19年までは米IMGアカデミーでテニス部門のディレクターとして活躍してきた。ジュニアからプロレベルに至るテニスプログラムの開発や改善に努めてきた人物だ。メドベージェフはこの経験豊富な二人をチームに加えて、すでに練習を開始しているという。
23年の前半にはわずか5カ月で5つのタイトルを手にしたものの、同年5月の「イタリア国際」(ATP1000)を最後に優勝から遠ざかっている元世界1位。今季も6月の「テラ・ウォルトマン・オープン」(ATP500)での準優勝が最高成績で、四大大会では全米オープンを含め3大会連続の初戦敗退と苦戦が続く。30歳を目前に控え、新チームのサポートを得て安定感と強さを取り戻せるのか――。再びビッグタイトルに挑む姿に注目が集まる
構成●スマッシュ編集部
【画像】メドベージェフをはじめ2025全米オープンを戦う男子トップ選手たちの厳選フォト
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