最高峰の四大大会で男女を通じて史上最多タイの24勝を誇り、昨年のパリ五輪では悲願の“生涯ゴールデンスラム”(キャリアで全四大大会と五輪を制すこと)を達成した男子テニス界の伝説的巨星、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/38歳/現4位)。今年5月の「ゴネ・ジュネーブ・オープン」(スイス・ジュネーブ/クレーコート/ATP250)ではジミー・コナーズ(アメリカ/元1位)とロジャー・フェデラー(スイス/元1位)に続く史上3人目のツアー100タイトルを達成し、再び新たな歴史の1ページを刻んだ。
現状通算ツアータイトル数ではコナーズが109で1位、フェデラーが103で2位となっており、今季も四大大会全てでベスト4に進出したジョコビッチの実力からすればいずれも十分射程圏内と言える。現役時代にシングルスでツアー10勝を挙げ、世界ランキングでも自己最高11位とトップ10目前まで迫ったアメリカテニス界の名手、サム・クエリー氏(37歳/2022年引退)もそう考える一人だ。
先日行なわれた今シーズン最後の四大大会「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)でオンコートインタビュワーを務め、ジョコビッチにもインタビューをしたクエリー氏はこのほどポッドキャスト『Nothing Majors』に出演。その中で38歳にして未だ第一線で活躍を続けるレジェンドを称賛しつつ、次のように語った。
「もしジョコビッチが望むなら、フェデラーやコナーズの通算タイトル数を超えることはできると思う。つまりあのレベルの大会でも“世界で3番目に強い選手”ということになる。
例えば彼がATP250の大会にいくつもエントリーすれば、おそらく10大会は勝てるだろう。だからこそフェデラーやコナーズの記録を超えるという事実は、ジョコビッチにとってそれほど重要ではないと思う」
要はジョコビッチにとってタイトル記録の更新は難しいことではなく、キャリア終盤の現段階で本当に重要なのはプレーの質の維持やテニスそのものへのモチベーションなのだと、クエリー氏は言いたいのだろう。“生ける伝説”の旅路は、この先もまだまだ続く。
文●中村光佑
【画像】ジョコビッチはじめ、2025全米オープンを戦う男子トップ選手たちの厳選フォト
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先日行なわれた今シーズン最後の四大大会「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)でオンコートインタビュワーを務め、ジョコビッチにもインタビューをしたクエリー氏はこのほどポッドキャスト『Nothing Majors』に出演。その中で38歳にして未だ第一線で活躍を続けるレジェンドを称賛しつつ、次のように語った。
「もしジョコビッチが望むなら、フェデラーやコナーズの通算タイトル数を超えることはできると思う。つまりあのレベルの大会でも“世界で3番目に強い選手”ということになる。
例えば彼がATP250の大会にいくつもエントリーすれば、おそらく10大会は勝てるだろう。だからこそフェデラーやコナーズの記録を超えるという事実は、ジョコビッチにとってそれほど重要ではないと思う」
要はジョコビッチにとってタイトル記録の更新は難しいことではなく、キャリア終盤の現段階で本当に重要なのはプレーの質の維持やテニスそのものへのモチベーションなのだと、クエリー氏は言いたいのだろう。“生ける伝説”の旅路は、この先もまだまだ続く。
文●中村光佑
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