間もなくアメリカ・サンフランシスコで開幕する男子テニスの団体戦「レーバーカップ」(9月19日~21日/ハードコート)。2017年に始まったこの大会は、最高峰の四大大会で20度もの優勝を誇るテニス界の英雄ロジャー・フェデラー氏(スイス/元世界ランク1位)が創設に携わり、現役時代に2度の年間グランドスラム(同一シーズンに全ての四大大会を制すこと)を達成した男子テニスの伝説的巨星ロッド・レーバー氏(オーストラリア/87歳)の名を冠した名誉あるエキジビションマッチだ。
同イベントはヨーロピアンツアーとアメリカツアーの代表選手によるゴルフの団体戦「ライダーカップ」から着想を得ており、試合は各6名で構成された欧州選抜チームと世界選抜チームが3日にわたり対戦。シングルス9試合、ダブルス3試合の計12試合を行ない、1試合勝利するごとに初日は1ポイント、2日目は2ポイント、3日目は3ポイントが与えられ、先に13ポイントを獲得したチームの勝利となる。ちなみに過去の対戦成績は欧州選抜が5勝、世界選抜が2勝(20年は中止)となっている。
アメリカ西海岸で初めて開催される今年のレーバー杯に参戦する選手の1人が、四大大会で過去3度ベスト8に進出し、まだ22歳にしてツアー5勝を挙げている元世界4位のホルガー・ルネ(デンマーク/現11位)だ。欧州選抜所属の彼は23年のカナダ・バンクーバー大会でレーバー杯デビューを飾るはずだったが、背中の負傷で辞退したため、今回が初出場となる。
そんなルネの口から飛び出した驚きの発言が話題となっている。大会前のメディア対応で具体的な名前こそ出さなかったものの、「何人もの選手から四大大会よりもレーバーカップの方が好きだと聞いた」と明かしたのだ。
「会場入りしてから多くの選手と話したけど、みんなが口々に『レーバーカップは最高に楽しい大会の1つで、本当に素晴らしいイベントだ』と言っていた。彼らの多くが、四大大会以上にこの大会が好きみたいだ」
レーバー杯は19年にATP(男子プロテニス協会)公認大会となり、昨年契約を更新。すでにツアーカレンダーにも指定枠を持っており、マーケティングやSNSをはじめ同協会の各種サービスを受けられるようにもなった。出場選手には参加料が支払われるが、エキジビションのためランキングポイントは付与されない。それでも22歳は普段味わうことのできない特別なチーム戦を戦えることに大きな喜びを感じている様子だ。
「何よりもこの大会を楽しみたい。チーム戦なんてそうそう体験できるものではないから、すごくクールなイベントだと思う。個人的にはこの独特な環境下でも大いに力を発揮できると思っているし、早くプレーしたくて仕方がない。エネルギーと情熱を存分に注ぐつもりだ」
果たして今年はどちらのチームが勝利を手にするのか。ルネの活躍にも期待したい。
文●中村光佑
【動画】レーバーカップ公式Xがアップしたルネの紹介ビデオ
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同イベントはヨーロピアンツアーとアメリカツアーの代表選手によるゴルフの団体戦「ライダーカップ」から着想を得ており、試合は各6名で構成された欧州選抜チームと世界選抜チームが3日にわたり対戦。シングルス9試合、ダブルス3試合の計12試合を行ない、1試合勝利するごとに初日は1ポイント、2日目は2ポイント、3日目は3ポイントが与えられ、先に13ポイントを獲得したチームの勝利となる。ちなみに過去の対戦成績は欧州選抜が5勝、世界選抜が2勝(20年は中止)となっている。
アメリカ西海岸で初めて開催される今年のレーバー杯に参戦する選手の1人が、四大大会で過去3度ベスト8に進出し、まだ22歳にしてツアー5勝を挙げている元世界4位のホルガー・ルネ(デンマーク/現11位)だ。欧州選抜所属の彼は23年のカナダ・バンクーバー大会でレーバー杯デビューを飾るはずだったが、背中の負傷で辞退したため、今回が初出場となる。
そんなルネの口から飛び出した驚きの発言が話題となっている。大会前のメディア対応で具体的な名前こそ出さなかったものの、「何人もの選手から四大大会よりもレーバーカップの方が好きだと聞いた」と明かしたのだ。
「会場入りしてから多くの選手と話したけど、みんなが口々に『レーバーカップは最高に楽しい大会の1つで、本当に素晴らしいイベントだ』と言っていた。彼らの多くが、四大大会以上にこの大会が好きみたいだ」
レーバー杯は19年にATP(男子プロテニス協会)公認大会となり、昨年契約を更新。すでにツアーカレンダーにも指定枠を持っており、マーケティングやSNSをはじめ同協会の各種サービスを受けられるようにもなった。出場選手には参加料が支払われるが、エキジビションのためランキングポイントは付与されない。それでも22歳は普段味わうことのできない特別なチーム戦を戦えることに大きな喜びを感じている様子だ。
「何よりもこの大会を楽しみたい。チーム戦なんてそうそう体験できるものではないから、すごくクールなイベントだと思う。個人的にはこの独特な環境下でも大いに力を発揮できると思っているし、早くプレーしたくて仕方がない。エネルギーと情熱を存分に注ぐつもりだ」
果たして今年はどちらのチームが勝利を手にするのか。ルネの活躍にも期待したい。
文●中村光佑
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