国内最高峰の男子テニスツアー「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2025」(9月24日~30日/東京・有明/ハードコート/ATP500)は大会初日となる24日、シングルス1回戦4試合とダブルス1回戦4試合が実施された。
日本人選手はシングルスに綿貫陽介(世界ランキング150位)、ダブルスには柚木武(同ダブルス112位)が登場。綿貫はヌーノ・ボルジェス(ポルトガル/同51位)にフルセットの末に敗れたものの、柚木は難敵ペアを相手にストレートで勝利を飾った。
柚木がダブルスを組む相手は、昨年の全豪オープン男子複の覇者で元複1位ロハン・ボパンナ(インド/現61位/45歳)。デ杯キャプテンの添田豪氏の橋渡しによって前週開催された「成都オープン」(中国・成都/ATP250)から初めてペアを組んだという2人。その成都では初戦敗退を喫していたが有明のコートでは躍動し、キャスパー・ルード/ジョーダン・トンプソン(ノルウェー/オーストラリア)というシングルスの強者ペアを寄せ付けず、6-3、6-4で退けてみせたのである。
「ダブルス(元)世界1位の選手と組める機会を得て、色んなことを吸収できています。先週(成都)は負けましたが、お互いのプレーの仕方がわかってきて、それがしっかり今日の試合で出せた」と振り返る柚木。これが自身にとって、記念すべきATPツアー初勝利となったことに関しては、「うれしいというのが素直な気持ちですが、その気持ちは今日で終えて明日からは次に向けて準備する、という切り換えが大事かと思います」と前を見据えた。
一方、シングルスの綿貫は得意のサービスを軸に第1セットから好スタートを切ったが、第2セットに入ると「呼吸の乱れ」を理由にメディカルタイムアウトを申請。横隔膜の辺りをマッサージしたことで症状は収まったが、相手のサービスをブレイクした第2セットの4-3の場面で突然激しいケイレンに襲われる。
「最初は左足のハム(ストリング)から、両足、そのあとに手、そして脇腹へ」とケイレンは次第に範囲を広げながら綿貫から自由を奪っていく。「いつもはすぐ治るはず」の症状は収まることなく続き「そこから動けなくなった」ことでプレーもスローダウン。思うようにボールコントロールが効かず、最終的に6-2、4-6、1-6の逆転で敗れた。立ち上がりが良かっただけに「残念な気持ち」と試合後の会見では悔しさを滲ませた。
■24日シングルス結果(1回戦)
〇マテオ・ベレッティーニ(イタリア)6-4 6-2 ジャウメ・ムナール(スペイン)●
〇ヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)2-6 6-4 6-1 綿貫陽介[WC]●
〇ダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)7-5 6-3 デニス・シャポバロフ(カナダ)[7]●
〇マートン・フチョビッチ(ハンガリー)[Q]3-6 6-1 7-5 フランシス・ティアフォー(アメリカ)[8]●
※[ ]内の数字はシード順位 WC=主催者推薦枠 Q=予選勝ち上がり
取材・文●スマッシュ編集部
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日本人選手はシングルスに綿貫陽介(世界ランキング150位)、ダブルスには柚木武(同ダブルス112位)が登場。綿貫はヌーノ・ボルジェス(ポルトガル/同51位)にフルセットの末に敗れたものの、柚木は難敵ペアを相手にストレートで勝利を飾った。
柚木がダブルスを組む相手は、昨年の全豪オープン男子複の覇者で元複1位ロハン・ボパンナ(インド/現61位/45歳)。デ杯キャプテンの添田豪氏の橋渡しによって前週開催された「成都オープン」(中国・成都/ATP250)から初めてペアを組んだという2人。その成都では初戦敗退を喫していたが有明のコートでは躍動し、キャスパー・ルード/ジョーダン・トンプソン(ノルウェー/オーストラリア)というシングルスの強者ペアを寄せ付けず、6-3、6-4で退けてみせたのである。
「ダブルス(元)世界1位の選手と組める機会を得て、色んなことを吸収できています。先週(成都)は負けましたが、お互いのプレーの仕方がわかってきて、それがしっかり今日の試合で出せた」と振り返る柚木。これが自身にとって、記念すべきATPツアー初勝利となったことに関しては、「うれしいというのが素直な気持ちですが、その気持ちは今日で終えて明日からは次に向けて準備する、という切り換えが大事かと思います」と前を見据えた。
一方、シングルスの綿貫は得意のサービスを軸に第1セットから好スタートを切ったが、第2セットに入ると「呼吸の乱れ」を理由にメディカルタイムアウトを申請。横隔膜の辺りをマッサージしたことで症状は収まったが、相手のサービスをブレイクした第2セットの4-3の場面で突然激しいケイレンに襲われる。
「最初は左足のハム(ストリング)から、両足、そのあとに手、そして脇腹へ」とケイレンは次第に範囲を広げながら綿貫から自由を奪っていく。「いつもはすぐ治るはず」の症状は収まることなく続き「そこから動けなくなった」ことでプレーもスローダウン。思うようにボールコントロールが効かず、最終的に6-2、4-6、1-6の逆転で敗れた。立ち上がりが良かっただけに「残念な気持ち」と試合後の会見では悔しさを滲ませた。
■24日シングルス結果(1回戦)
〇マテオ・ベレッティーニ(イタリア)6-4 6-2 ジャウメ・ムナール(スペイン)●
〇ヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)2-6 6-4 6-1 綿貫陽介[WC]●
〇ダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)7-5 6-3 デニス・シャポバロフ(カナダ)[7]●
〇マートン・フチョビッチ(ハンガリー)[Q]3-6 6-1 7-5 フランシス・ティアフォー(アメリカ)[8]●
※[ ]内の数字はシード順位 WC=主催者推薦枠 Q=予選勝ち上がり
取材・文●スマッシュ編集部
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