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海外テニス

全米以来の実戦となった大坂なおみが中国OP初戦敗退。過去負けなしの相手に絶対的優位からまさかの逆転負け<SMASH>

中村光佑

2025.09.28

中国オープン2回戦、サスノビッチにまさかの逆転負けを喫し、コートを去る大坂なおみ。(C)Getty Images

中国オープン2回戦、サスノビッチにまさかの逆転負けを喫し、コートを去る大坂なおみ。(C)Getty Images

 女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「中国オープン」(9月24日~10月5日/中国・北京/ハードコート)は現地27日に大会4日目を迎え、シングルス2回戦に第12シードで元世界ランキング1位の大坂なおみ(現14位)が登場。予選勝者のアリャクサンドラ・サスノビッチ(ベラルーシ/同130位)と対戦したが、6-1、4-6、2-6で敗れ、3回戦進出はならなかった。

 8月初めの「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/WTA1000)で準優勝し、先の「全米オープン」で出産後初の四大大会ベスト4進出を果たして、約3年8カ月ぶりのトップ15復帰を遂げた27歳の大坂。しかし日本代表に選出されていた先日の女子国別対抗戦「2025ビリー・ジーン・キング・カップ(BJK杯)ファイナルズ」(中国・深セン/室内ハード)はケガを理由に欠場していた。

 大坂が中国オープンに出場するのは2年連続5度目。19年には優勝を経験している比較的相性の良い大会だ。初戦となったこの日の2回戦(シード勢は1回戦免除)では過去4勝0敗と負けなし、さらには今季ここまで5勝22敗と低迷しているサスノビッチとの対決を迎えた。

 試合は大坂が好相性のサスノビッチを相手に序盤から主導権を握る。ファーストサービスとセカンドサービスの両方で60%以上のポイント獲得率をマークし、相手に1ゲームしか与えない完璧なプレーで早々に第1セットを先取。続く第2セットも2-2で迎えた第5ゲームで大坂が先にブレークを奪い、この時点で勝負は決したかに思われた。
 
 しかし直後の第6ゲームでサスノビッチに鋭角なバックハンドのウィナーを決められると流れが一変し、ブレークバックを献上。その後も大坂はバックの乱れを突かれ、第10ゲームでも痛恨のサービスダウンを喫してセットオールに持ち込まれる。迎えたファイナルセットでも大坂はミスを恐れずに攻めてくるサスノビッチを止められず、3度ものブレークを許して1時間56分でまさかの初戦敗退となった。

 勝ったサスノビッチは昨年5月の「イタリア国際」(クレーコート/WTA1000)2回戦で当時18位だったエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア/現11位)を倒して以来となる、通算24度目の対トップ20勝利をゲット。試合後のオンコートインタビューでは「彼女は素晴らしい選手」と苦手としてきた大坂をリスペクトしつつ、「正直、最後まで自分が勝つなんて思えなかった」と驚きを隠さなかった。

 年間成績の上位8名が集結するシーズン最終戦「WTAファイナルズ」(11月1日~8日/サウジアラビア・リヤド/ハード)の6年ぶりの出場権獲得も視野に入っている大坂にとっては痛い敗戦となってしまったが、まだまだチャンスはある。ぜひとも次戦の「武漢オープン」(10月6日~12日/中国・武漢/ハード/WTA1000)での活躍を期待したい。

文●中村光佑

【動画】大坂なおみがサスノビッチに逆転で敗れた中国オープン2回戦ハイライト

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