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海外テニス

四大大会通算4勝のサバレンカ、セレナの23勝に並ぶか。本人は「タイトル獲得より成長を大事にしたい」<SMASH>

中村光佑

2025.10.12

サバレンカは先月の全米OP優勝で四大大会通算4勝。記録の注目度が高まるが、日々の成長を重視する姿勢を見せる。(C)Getty Images

サバレンカは先月の全米OP優勝で四大大会通算4勝。記録の注目度が高まるが、日々の成長を重視する姿勢を見せる。(C)Getty Images

 女子テニスのWTAツアーで昨年10月から世界ランキング1位に君臨する27歳のアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)。先月の「全米オープン」では大会連覇を達成し、四大大会通算4勝目を挙げた。将来的には、1968年のオープン化以降で四大大会最多の23度の優勝を誇る元女王セレナ・ウィリアムズ(アメリカ)の記録に並ぶことも期待されているが、本人は今のところ、タイトル数にはさほどこだわっていない様子だ。

 このほどサバレンカは海外メディア『Tennis.365』に対し、次のように語っている。

「みんながあらゆる記録を破りたいと思っているし、それは当然のことだと思う。ただ何よりも大事なのは、自分のプレーに集中しつつ、1人の選手、1人の人間として成長することで、大きなタイトルの獲得や記録の更新は、その結果としてついてくるはず。だから今の私の目標は、とにかく自分を成長させること。もちろん、セレナが持つ四大大会優勝回数には並びたいとは思っているけど、それは本当に難しいことだと思う」

 その上で27歳の現女王は力を込めてこう続ける。「私の最終的な目標は、このスポーツでできる限り上まで行くこと。そのために毎日ベストを尽くしているし、テニスに人生を捧げている。だからキャリアの最後に、少し肩の力を抜きながら自分の結果を見返した時、自分を誇りに思えたら本当にうれしい」
 
 共に決勝に進んだ今年1月の全豪オープンと6月の全仏オープンで敗れたサバレンカは、仮に両大会を優勝していればすでに四大大会6冠となっていたはずだったが、むしろそれらの痛恨の敗戦と今季を通して経験した「様々なこと」が自分をより強くしてくれたと振り返る。

「そういう苦い敗戦も学びのプロセスの一つ。これまでの経験を通じて“全てを受け入れ、どんな瞬間もベストを尽くすこと”を学べた。結局はそれが唯一自分でコントロールできるものだと私は思う」

 全米優勝後に軽いケガを負い、先日の「中国オープン」(北京/ハード/WTA1000)を欠場したサバレンカだったが、今週の「武漢オープン」(10月6日~12日/中国・武漢/ハード/WTA1000)には予定通りディフェンディングチャンピオンとして参戦し、約1カ月ぶりの実戦でベスト4進出を果たした。しかし現地11日に実施された準決勝では世界6位のジェシカ・ペグラ(アメリカ)に6-2、4-6、6-7(2)で逆転負けし、タイトル防衛はならず。2018年の初出場から続いていた武漢での連勝記録も20でストップした。

文●中村光佑

【動画】サバレンカVSベグラの「武漢オープン」準決勝ハイライト

【画像】サバレンカが大会連覇達成!|全米OP女子シングルス決勝 サバレンカ2-0アニシモワ

【関連記事】全米オープン女王のサバレンカが来週の中国OPを欠場。理由は「全米後に負った軽いケガのため」<SMASH>
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