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海外テニス

サバレンカの元コーチと新タッグを結成したガウフに本人がエール! かつての恩師へ「彼のおかげで救われた」と感謝も<SMASH>

中村光佑

2025.08.25

全米オープン開幕直前にサバレンカ(左)の元コーチ・マクミラン氏を招聘したガウフ(右)。サバレンカは新コンビの成功を願った。(C)Getty Images

全米オープン開幕直前にサバレンカ(左)の元コーチ・マクミラン氏を招聘したガウフ(右)。サバレンカは新コンビの成功を願った。(C)Getty Images

  いよいよ戦いの火ぶたが切って落とされた今季最後のテニス四大大会「全米オープン」(8月24日~9月7日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)。その開幕直前に女子テニス世界ランキング3位のココ・ガウフ(アメリカ)が、昨年の全米終了後に招聘し、過去に男子元10位のデニス・シャポバロフ(カナダ/現29位)を指導した実績を持つマット・デイリー氏(アメリカ/46歳)とのコーチ契約を解消したのは既報の通り。

 今回の契約解消は、ガウフの北米ハードコートシリーズでの成績が芳しくなかったことによるものだ。「ナショナルバンク・オープン」(カナダ・モントリオール/WTA1000)では4回戦進出、「シンシナティ・オープン」(アメリカ・シンシナティ/WTA1000)ではベスト8進出という結果だったが、両大会でサービスに苦戦し、ダブルフォールトを連発する場面も見られた。特にダニエル・コリンズ(アメリカ/現61位)とのモントリオール初戦では23本ものダブルフォールトを犯していた。
 
 デイリー氏の後任としてガウフのチームに加わったのは、元プロテニス選手のギャビン・マクミラン氏(アメリカ/55歳)。彼は米国やジンバブエなどを拠点にアスリートの競技力を高めるためのトレーニングやリハビリテーションを提供するスポーツ科学研究所「Sport Science Lab」の創設者で、過去にサービスの課題を抱えていたアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/現1位)の技術改善をサポートしたことでも知られる人物だ。
 
 サバレンカは全米オープン開幕前のメディアデーでガウフがマクミラン氏を招聘したことについて言及し、「二人の幸運を願っています。全てがうまくいくことを期待しています」とエール。その上で自身もマクミラン氏のサポートがなければ、テニスから早々に身を引いていたかもしれないと告白し、元恩師への感謝の言葉を口にした。

「彼には本当に感謝しています。とても苦しかった時期に支えてもらいました。実を言うとマクミラン氏とのタッグは、『もうテニスをやめよう』と思っていた頃に取った最後の手段だったのです。当時の私は本当に追い詰められていました。でも彼と共にサービスの改善に取り組み始めてから、何かをつかんだ感覚があり、明らかに良い感触が得られました。ちなみに私の場合はほんの数週間で、サービスのほとんどの部分を修正できました」

 なおサバレンカは今年の全米オープンにディフェンディングチャンピオンとして参戦。大会初日の現地24日に行なわれた1回戦で格下のレベッカ・マサロバ(スイス/同108位)に7-5、6-1で勝利し、タイトル防衛に向けて好スタートを切った。一方、2年ぶりの優勝を目指すガウフは現地27日に実施される1回戦で元32位の実力者アイラ・トムヤノビッチ(オーストラリア/同79位)との対決を迎える。

文●中村光佑

【動画】サバレンカVSマサロバの「全米オープン」1回戦ハイライト

【画像】サバレンカはじめ、2025全米オープンを戦う女子トップ選手たちの厳選フォト

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