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海外テニス

ズベレフ、ナダル伯父との新タッグ結成なるか。コーチ就任を引き続き説得中「来季の豪州シーズンから来てもらいたい」<SMASH>

中村光佑

2025.10.14

ズベレフ(左)がナダルの伯父トニ氏(右)にコーチ就任を打診し、来季の豪州シーズンでのタッグ実現を望んでいる。(C)Getty Images

ズベレフ(左)がナダルの伯父トニ氏(右)にコーチ就任を打診し、来季の豪州シーズンでのタッグ実現を望んでいる。(C)Getty Images

 これまでにツアー24勝を挙げ、2021年の東京五輪で金メダルを獲得するなど数々の輝かしい功績を手中に収めてきた男子テニス世界ランキング3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/28歳)。それでも彼はまだ、自身のキャリアには満足していないであろう。未だ最高峰の四大大会のタイトルに手が届いていないからだ。

 そんな現状を打破すべく、ズベレフは今年7月、現役時代に四大大会で22度もの優勝を経験したラファエル・ナダル(スペイン/元1位)の叔父で元コーチでもあるトニ・ナダル氏(スペイン/64歳)の元を訪れ、共に練習を行なった。その後、英『Sky Sports』が同氏のコーチ就任の情報を独占入手し、ファンの間でも豪華な新タッグ誕生に期待が高まっていた。

 ところがその直後、独メディア『Sportbild』など複数のメディアが、トニ氏が多忙を理由にコーチ就任を断ったと報道。彼はスペイン・マヨルカ島の「ラファエル・ナダル・アカデミー」の運営や講演活動などの仕事で忙しく、ズベレフと世界中を回る余裕はないと説明したという。その一方、ズベレフに対し、いつでもマヨルカ島に来てアカデミーでトレーニングできるよう申し出ていた。

 ズベレフの方はトニ氏を何としてもチームに迎え入れようと説得を続けていたのは以前本サイトでもお伝えした通り。それからしばらくは特に両者の動向に関するニュースはなかったが、このほど海外メディア『Sportskeeda』を通じて最新情報が入ってきた。
 
 それによると、ズベレフは今もなおトニ氏と「連絡を取り合っている」とのこと。「現時点では何も決まっていない」ため、「状況がわかってから報告する形になる」ものの、トニ氏には可能であれば「来年1月のオーストラリアシーズンから来てもらいたい」と考えているそうだ。その上で「どうなるか様子を見てみたい」と述べている。

 長年にわたり父親のシニア氏に師事し、兄で元プロ選手のミーシャ氏(元25位)も引退後にコーチとして陣営に加わるなど、家族中心のチーム体制が続いてきたズベレフ。過去にはイワン・レンドル氏(チェコ/元1位)やホアン・カルロス・フェレーロ氏(スペイン/元1位)といった実績豊富な指導者を招聘したこともあったが、いずれも長続きはせず、外部コーチを取り入れることには消極的な姿勢を見せてきた。

 それを考えると、ズベレフがここまでトニ氏の招聘にこだわるのは珍しいと言えるが、その背景には、やはり冒頭で触れた“四大大会での優勝経験がない”ことが関係しているのだろう。

 またカルロス・アルカラス(スペイン/現1位/22歳)とヤニック・シナー(イタリア/同2位/24歳)の“2強”を崩すためにも、甥のナダルを世界王者に導いた実績を持つトニ氏のコーチ就任は必要不可欠な変化で、ズベレフが長年追い求めてきた“最後の1ピース”を埋めるための決定打にもなり得る。果たして両者のタッグは実現するのか、注目だ。

文●中村光佑

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