男子テニスツアー「スイス室内バーゼル」(10月20日~26日/スイス・バーゼル/室内ハードコート/ATP500)で、今年8月に19歳を迎えた期待の新鋭、ジョアオ・フォンセカ(ブラジル/世界ランキング46位)がキャリア最大のタイトルを手にした。大会最終日の現地26日に行なわれた決勝で、第8シードのアレハンドロ・ダビドビッチフォキナ(スペイン/同18位)に6-3、6-4で勝利。見事ATP500初優勝を飾った。
フォンセカは今年2月の「IEB+アルゼンチン・オープン」(ブエノスアイレス/クレーコート/ATP250)で記念すべきツアー初優勝を達成。また今季は1月の「全豪オープン」(ハード)で予選から2回戦に進出し、6月の「全仏オープン」(クレー)と7月の「ウインブルドン」(芝)はいずれも3回戦に進出するなど、最高峰の四大大会でもインパクトを残した。
しかしATPツアー大会ではアルゼンチンOP以外は1度もベスト8以上に進めておらず、バーゼル開幕前の時点で通算21勝15敗と思ったよりは白星を伸ばせていなかった。さらにアジアシリーズは副鼻腔炎により全休を余儀なくされ、体調面でも心配の声が上がっていた。
そんな中で臨んだ今大会、フォンセカは1回戦でジオバンニ・ペチ・ペリカール(フランス/同33位)を破ると、2回戦はヤクブ・メンシク(チェコ/同19位)の試合前棄権、準々決勝はデニス・シャポバロフ(カナダ/同23位)の途中棄権で勝利。準決勝ではジャウメ・ムナール(スペイン/同42位)を7-6(4)、7-5で破り、初出場ながら決勝へ駒を進めていた。
迎えた決勝では今年8月に自己最高位の18位をマークし、初のトップ20入りを果たした26歳の実力者ダビドビッチフォキナと対戦。第1セットで計15本のウイナーを奪ったフォンセカは2度のブレークに成功して1セットアップとすると、続く第2セットも第1ゲームで早々にブレークし、そのリードを守り切って1時間25分で試合を締めた。
ブラジル人選手のATP500優勝は、2009年に同カテゴリーが創設されて以来史上初の快挙。またこの結果フォンセカは大会後に更新された世界ランキングでキャリアハイの28位に浮上し、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現5位)、ロジャー・フェデラー(スイス/元1位)、アンディ・マリー(イギリス/元1位)に並ぶ19歳でのトップ30入りが決まった。
表彰式でフォンセカは、急遽予定を変更して応援に駆けつけてくれた家族やチームメンバーへの感謝の気持ちを込めて次のように喜びを語った。
「信じられないし、本当にすごいこと。支えてくれた家族とコーチには心から感謝したい。今日来てくれた両親はブラジルから着いたばかりで、パリ(フランス)に行く予定を変更して、試合の1時間前に伯父たちと一緒にここに着いた。キャリア最大のタイトルを家族の前で取れたことは本当にうれしいし、最高の気分だ」
一方敗れたダビドビッチフォキナは今季4度目のツアー準優勝。決勝5連敗となり、またしてもあと一歩初タイトルには届かなかった。それでも大会後のランキングでは自己最高位の15位に浮上した。
文●中村光佑
【動画】フォンセカVSダビドビッチフォキナの「スイス室内バーゼル」決勝ハイライト
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フォンセカは今年2月の「IEB+アルゼンチン・オープン」(ブエノスアイレス/クレーコート/ATP250)で記念すべきツアー初優勝を達成。また今季は1月の「全豪オープン」(ハード)で予選から2回戦に進出し、6月の「全仏オープン」(クレー)と7月の「ウインブルドン」(芝)はいずれも3回戦に進出するなど、最高峰の四大大会でもインパクトを残した。
しかしATPツアー大会ではアルゼンチンOP以外は1度もベスト8以上に進めておらず、バーゼル開幕前の時点で通算21勝15敗と思ったよりは白星を伸ばせていなかった。さらにアジアシリーズは副鼻腔炎により全休を余儀なくされ、体調面でも心配の声が上がっていた。
そんな中で臨んだ今大会、フォンセカは1回戦でジオバンニ・ペチ・ペリカール(フランス/同33位)を破ると、2回戦はヤクブ・メンシク(チェコ/同19位)の試合前棄権、準々決勝はデニス・シャポバロフ(カナダ/同23位)の途中棄権で勝利。準決勝ではジャウメ・ムナール(スペイン/同42位)を7-6(4)、7-5で破り、初出場ながら決勝へ駒を進めていた。
迎えた決勝では今年8月に自己最高位の18位をマークし、初のトップ20入りを果たした26歳の実力者ダビドビッチフォキナと対戦。第1セットで計15本のウイナーを奪ったフォンセカは2度のブレークに成功して1セットアップとすると、続く第2セットも第1ゲームで早々にブレークし、そのリードを守り切って1時間25分で試合を締めた。
ブラジル人選手のATP500優勝は、2009年に同カテゴリーが創設されて以来史上初の快挙。またこの結果フォンセカは大会後に更新された世界ランキングでキャリアハイの28位に浮上し、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現5位)、ロジャー・フェデラー(スイス/元1位)、アンディ・マリー(イギリス/元1位)に並ぶ19歳でのトップ30入りが決まった。
表彰式でフォンセカは、急遽予定を変更して応援に駆けつけてくれた家族やチームメンバーへの感謝の気持ちを込めて次のように喜びを語った。
「信じられないし、本当にすごいこと。支えてくれた家族とコーチには心から感謝したい。今日来てくれた両親はブラジルから着いたばかりで、パリ(フランス)に行く予定を変更して、試合の1時間前に伯父たちと一緒にここに着いた。キャリア最大のタイトルを家族の前で取れたことは本当にうれしいし、最高の気分だ」
一方敗れたダビドビッチフォキナは今季4度目のツアー準優勝。決勝5連敗となり、またしてもあと一歩初タイトルには届かなかった。それでも大会後のランキングでは自己最高位の15位に浮上した。
文●中村光佑
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