女子テニス界の期待の新星として注目を集めている20歳のアレクサンダー・イーラ(フィリピン/現世界ランキング50位)がファッション誌『VOGUE』フィリピン版のインタビューに回答。その中で飛躍の今シーズンを振り返るとともに、今後の展望を語った。
男子元世界王者ラファエル・ナダル氏(スペイン)が運営する「ラファ・ナダル・アカデミー」の卒業生で、2020年にプロに転向したイーラは、今年3月の「マイアミ・オープン」(ハードコート/WTA1000)でイガ・シフィオンテク(ポーランド/現2位)、マディソン・キーズ(アメリカ/同7位)、エレナ・オスタペンコ(ラトビア/同23位)ら3人の四大大会優勝経験者を破ってベスト4へ進出。6月の「レクサス・イーストボーン・オープン」(芝コート/WTA250)では予選2試合を含む6連勝の快進撃を見せ、初のツアー決勝進出を果たした。
勢いそのままに9月の下部大会「グアダラハラ125オープン」(ハード/WTA125)では見事優勝し、フィリピン人女子選手初となるタイトルを獲得。シーズン開始時に147位だった世界ランキングも一気に50位まで押し上げ、同国人選手初のトップ50入りも達成した。
「自分自身をすごく誇りに思っている。これまでに達成してきたことにも誇りを持っているし、チームにも本当に感謝している。みんなで一緒に注いできた努力が実を結んだことがうれしいし、この幸せを彼らと分かち合えることも本当にうれしい」
そう感謝の言葉を交えて自身のブレークスルーを振り返ったイーラだが、まだ現状には満足していない。来る2026年シーズンに向け、「もっともっと頑張りたいという気持ちがある」と、今季40勝26敗の好成績を残したニューヒロインはさらに上を目指す。
その中で、次に狙うのは初のツアー優勝だろう。先述のイーストボーン決勝ではマヤ・ジョイント(オーストラリア/現32位)を相手に4本のマッチポイントを逃し、ファイナルセットタイブレークの末に涙を飲んだイーラ。それでも20歳はつらい敗北も経験しながら、以前よりも苦境を乗り越える力がついたと手応えを口にする。
「自分を地に足のついた状態にしてくれるテニスは本当に美しいスポーツ。ほぼ毎週負けるけど、そこから本当に“学び”を得られるし、どんな時も自分より上の選手がいるということを学べた。だからこそ今は自分のベストを尽くし続けることだけを目標にしている」
来季もさらなる飛躍が期待される20歳。イーラがどんなキャリアを歩んでいくのか、今後が楽しみだ。
文●中村光佑
【動画】女子テニスの新星、イーラの2025年ベストショット集!
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勢いそのままに9月の下部大会「グアダラハラ125オープン」(ハード/WTA125)では見事優勝し、フィリピン人女子選手初となるタイトルを獲得。シーズン開始時に147位だった世界ランキングも一気に50位まで押し上げ、同国人選手初のトップ50入りも達成した。
「自分自身をすごく誇りに思っている。これまでに達成してきたことにも誇りを持っているし、チームにも本当に感謝している。みんなで一緒に注いできた努力が実を結んだことがうれしいし、この幸せを彼らと分かち合えることも本当にうれしい」
そう感謝の言葉を交えて自身のブレークスルーを振り返ったイーラだが、まだ現状には満足していない。来る2026年シーズンに向け、「もっともっと頑張りたいという気持ちがある」と、今季40勝26敗の好成績を残したニューヒロインはさらに上を目指す。
その中で、次に狙うのは初のツアー優勝だろう。先述のイーストボーン決勝ではマヤ・ジョイント(オーストラリア/現32位)を相手に4本のマッチポイントを逃し、ファイナルセットタイブレークの末に涙を飲んだイーラ。それでも20歳はつらい敗北も経験しながら、以前よりも苦境を乗り越える力がついたと手応えを口にする。
「自分を地に足のついた状態にしてくれるテニスは本当に美しいスポーツ。ほぼ毎週負けるけど、そこから本当に“学び”を得られるし、どんな時も自分より上の選手がいるということを学べた。だからこそ今は自分のベストを尽くし続けることだけを目標にしている」
来季もさらなる飛躍が期待される20歳。イーラがどんなキャリアを歩んでいくのか、今後が楽しみだ。
文●中村光佑
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