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海外テニス

西岡良仁と対戦するアメリカ人「ナカシマ」とは?今シーズンからレジェンドコーチに師事する期待の18歳!

スマッシュ編集部

2020.02.21

オフシーズンのエキジビション大会「ハワイオープン」に出場した際のナカシマ。決勝でクエリーに敗れるも準優勝を飾った。(C)GettyImages

オフシーズンのエキジビション大会「ハワイオープン」に出場した際のナカシマ。決勝でクエリーに敗れるも準優勝を飾った。(C)GettyImages

 現在開催中の「デルレイビーチ・オープン」で、アメリカ期待の18歳が注目の的になっている。順調に勝ち上がっている西岡良仁と21日に行なわれる準々決勝で対戦するのが、そのブランドン・ナカシマだ。

 ナカシマは、2週間前のマハラシュトラ・オープン(ATP250)を制したばかりのイリ・べセリー(チェコ)を初戦で下すと、第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を破ったキャメロン・ノーリー(イギリス)も倒してベスト8入りを果たした。

 しかも、ワイルドカードを得て出場した今大会が、ATPツアーデビュー戦というから驚きだ。このデルレイビーチと言えば、錦織圭が18歳にしてツアー初優勝を記録した大会だが、ナカシマはその2008年以降で最も若い準々決勝進出者となっている。

 ATPによると、サンディエゴ生まれのナカシマは、カリフォルニア出身で日系の父と、ベトナム出身でカリフォルニアへ移住した母を持ち、テニス好きな祖父の影響で3歳の時にテニスを始めたという。ベスト4入りした昨年の全米オープンジュニアを最後にジュニアでのキャリアを終えてプロ転向。所属していたバージニア大学も1年で離れた。
 
 また今大会から臨時コーチとして帯同しているのが、なんとオーストラリアのレジェンド、パット・キャッシュだ。それまでビデオでしかナカシマのプレーを見たことがなかったというウインブルドン王者は、本来なら次週開催の下部大会に向けて、今週はトレーニングを指導する予定だった。ナカシマがワイルドカードを得たことで、“ぶっつけ本番”となったわけだ。

 だが初戦の直前に急遽合流し、初めて間近で見たナカシマにかなりの好印象を受けた。
「とても熱心で、集中力があり、才能に恵まれた若手と仕事をするのは楽しいね。まだ彼を理解しようとしている段階だが、そのメンタリティには感心したよ。プレッシャーがかかる場面でとても優れている」

 ナカシマは今シーズン、コーチのボー・トレイズとツアーを回っており、今後どれだけキャッシュが帯同するのかは未定。だが、彼のポテンシャルを見たキャッシュは、シーズンを通したコーチングに前向きだという。これからその才能がいかに開花していくのか、楽しみで仕方がない。

 なお、一方の西岡は開幕時点でのランキングが63位だったが、ポイント計算上すでにキャリアハイ(58位)更新の可能性が高い。ナカシマとの準々決勝をものにすると、キャリアハイだけでなく東京五輪出場決定も大きく近づくことになりそうだ。

構成●スマッシュ編集部
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