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海外テニス

エキジビで初対決が実現! 新星フォンセカが王者アルカラスに惜敗し「彼は僕より“少しだけ”スキルが上なんだ」<SMASH>

中村光佑

2025.12.10

練習でしか打ち合ったことがないフォンセカ(左)とアルカラス(右)がエキジビションで初対戦。接戦を演じ、互いを称え合った。(C)Getty Images

練習でしか打ち合ったことがないフォンセカ(左)とアルカラス(右)がエキジビションで初対戦。接戦を演じ、互いを称え合った。(C)Getty Images

 現地12月8日に米国で開催されたテニスの男女混合豪華エキジビションマッチ「マイアミ・インビテーショナル」(ハードコート)の男子シングルスで、22歳で世界ランキング1位に君臨するカルロス・アルカラス(スペイン)と、19歳で24位につけるジョアオ・フォンセカ(ブラジル)による初対決が実現した。試合はアルカラスが王者の意地を見せ、7-5、2-6、[10-8]で勝利。試合後には両者がコート上で互いを称え合った。

 このエキジビションはMLB(米プロ野球リーグ)のマイアミ・マーリンズの本拠地である「ローンデポ・パーク」で史上初のテニスイベントとして開催。男子はアルカラスとフォンセカ、女子はアマンダ・アニシモワ(アメリカ/現4位)とジェシカ・ペグラ(アメリカ/同6位)の対決が行なわれ、ペグラ/アルカラス対アニシモワ/フォンセカの混合ダブルスも実施された。

 中でも大盛り上がりを見せたのが、今年9月の全米オープンで四大大会6勝目を飾ったアルカラスと、10月の「スイス室内バーゼル」を制してブラジル勢初のATP500優勝とキャリア初のトップ30入りを果たしたフォンセカの一戦だ。試合は10ポイントマッチタイブレークまでもつれ込む激しい攻防となったが、最後はアルカラスが粘るフォンセカを振り切った。

 試合後には両者へのオンコートインタビューを挙行。2022年の「マイアミ・オープン」で四大大会に次ぐマスターズ1000初優勝を達成した経験を持つアルカラスは次のように所感を語っている。
 
「野球場で試合をしたのは初めて。こんなに美しい会場で、ジョアオと初めてプレーできたのは本当に特別な体験だったし、またマイアミに戻って来られたこともうれしい。マイアミの観客はいつも素晴らしいエネルギーを与えてくれるし、今日も素晴らしい経験になった」

 一方のフォンセカは「タフだったけど、勝利まであと少しだった。彼(アルカラス)は僕よりも“少しだけ”スキルが上なんだ」とのジョークを交えつつ、こうコメントした。

「今日は僕にとっても本当に信じられない経験だった。3週間前にこの会場に来た時はまだ何もできていなくて、『ここにどうやってテニスコートを作るんだ?』と思っていた。野球の試合を見たことがないから、いつか見てみたいと思う。今回はブラジルのファンも来てくれて、本当に楽しかった。カルロスはすごく才能があって本当にうまい選手だから、難しい試合になるだろうとは予想していた。今回対戦してくれた彼にはとても感謝している」

 これまでは練習で打ち合ったことがある程度の関係だったアルカラスとフォンセカ。2人のコメントからは初対決を心から楽しんだ気持ちと互いへのリスペクトが伝わってきた。

文●中村光佑

【動画】マイアミ・インビテーショナルで実現したアルカラスVSフォンセカ戦のハイライト

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