約1年前までトップ10に名を連ねていたプロテニス選手のステファノス・チチパス(ギリシャ/27歳)が、深刻な低迷に陥っている。直近では「モンテカルロ・マスターズ」の初戦でフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン/現世界ランキング19位)にストレートで敗戦。週明け発表のランキングでトップ60圏外へ転落する見込みだ。
近年は背中のケガに苦しみ、2025年夏にはゴラン・イバニセビッチ氏をコーチに迎えるも短期間で解消。その後は過去に衝突を繰り返してきた父アポストロス氏と再びタッグを組んだ。今季は年初の「ユナイテッド・カップ」でシングルス3戦全勝と復調の兆しを見せたが、「全豪オープン」は2回戦敗退、「ドバイ選手権」と「BNPパリバ・オープン」は初戦敗退と本調子とはほど遠い状態が続いている。
モンテカルロでの敗戦を受け、厳しい見解を示したのが、フランスのテニスジャーナリスト、ブノワ・メイラン氏だ。辛口の論評で知られる同氏は、レギュラー出演するテニス専門配信番組『Sans Filet』で現在のチチパスについて次のように語っている。
「チチパスはまるでタイタニック号だ。沈むことはわかっていたし、実際に沈んでいる。(本来の力からすれば)彼がトップ60から転落したのはまったく理解できない。そして『ステファノス、キャリアの栄光の日々を取り戻してくれ』と願う大会があるとすれば、それはモンテカルロ・マスターズのはずだった。2022年以降、彼は常に少なくとも準々決勝に進出してきた。彼はこの大会を愛し、そこでこそ本来の輝きを見せてきたが、今のチチパスにはそれがない」
さらに、コート上の振る舞いに変化が見られると指摘する。
「私はもはやチチパスの姿を見ていない。まるで別人、あるいはエイリアンに身体を乗っ取られたかのようだ。自信が感じられず、常にうつむき、肩を落としている。信念がない。それが恐ろしい。彼は完全に沈んでいて、どう立て直すのか私にはわからない」
メイラン氏はまた、父親の存在がキャリアの障壁になっている可能性にも言及する。
「彼はイバニセビッチや(パトリック・)ムラトグルなど、あらゆるコーチを試してきた。父親は、幼い頃に溺れかけた彼を救った存在であり、彼にとっては生ける神だ。外からはその関係の深さは理解されていない。しかし、その父親が彼を苦しめ、自由を奪っている。我々はこの選手を愛しているし、彼はまだ若く、やり直せるはずだ。それでも私は信じられない。私にとって、彼はもう終わったも同然だ」
また、かつて指導を受けたイバニセビッチ氏も、過去に厳しい評価を下していた。
「彼は“やりたい”とは言うが、実際には何もしていない。『やりたい、やりたい』と言うばかりで、進歩が見えない。正直ショックだった。これほど準備不足の選手を見たことがない。このヒザの状態の私でも、彼より3倍はコンディションがいい。これは本当にひどい」
当時、チチパスはケガの影響で十分な準備ができなかったと反論。コーチのアプローチにも疑問を呈していた。
さまざまな要因が絡み合うなか、かつての輝きを取り戻せずにいるチチパス。周囲には悲観的な見方も広がるが、再浮上への道筋を見いだせるだろうか。
構成●スマッシュ編集部
【動画】チチパスが初戦敗退を喫した「モンテカルロ・マスターズ」1回戦ハイライト
【関連記事】元師匠イバニセビッチに怠慢と酷評されたチチパスが反論!「事実ではない。倒れているところを蹴られたようだ」
【関連記事】南米大会を避ける理由は“出場給”の低さ…率直発言で批判を浴びたチチパスが「テニス界の常識を説明しただけ」と釈明<SMASH>
近年は背中のケガに苦しみ、2025年夏にはゴラン・イバニセビッチ氏をコーチに迎えるも短期間で解消。その後は過去に衝突を繰り返してきた父アポストロス氏と再びタッグを組んだ。今季は年初の「ユナイテッド・カップ」でシングルス3戦全勝と復調の兆しを見せたが、「全豪オープン」は2回戦敗退、「ドバイ選手権」と「BNPパリバ・オープン」は初戦敗退と本調子とはほど遠い状態が続いている。
モンテカルロでの敗戦を受け、厳しい見解を示したのが、フランスのテニスジャーナリスト、ブノワ・メイラン氏だ。辛口の論評で知られる同氏は、レギュラー出演するテニス専門配信番組『Sans Filet』で現在のチチパスについて次のように語っている。
「チチパスはまるでタイタニック号だ。沈むことはわかっていたし、実際に沈んでいる。(本来の力からすれば)彼がトップ60から転落したのはまったく理解できない。そして『ステファノス、キャリアの栄光の日々を取り戻してくれ』と願う大会があるとすれば、それはモンテカルロ・マスターズのはずだった。2022年以降、彼は常に少なくとも準々決勝に進出してきた。彼はこの大会を愛し、そこでこそ本来の輝きを見せてきたが、今のチチパスにはそれがない」
さらに、コート上の振る舞いに変化が見られると指摘する。
「私はもはやチチパスの姿を見ていない。まるで別人、あるいはエイリアンに身体を乗っ取られたかのようだ。自信が感じられず、常にうつむき、肩を落としている。信念がない。それが恐ろしい。彼は完全に沈んでいて、どう立て直すのか私にはわからない」
メイラン氏はまた、父親の存在がキャリアの障壁になっている可能性にも言及する。
「彼はイバニセビッチや(パトリック・)ムラトグルなど、あらゆるコーチを試してきた。父親は、幼い頃に溺れかけた彼を救った存在であり、彼にとっては生ける神だ。外からはその関係の深さは理解されていない。しかし、その父親が彼を苦しめ、自由を奪っている。我々はこの選手を愛しているし、彼はまだ若く、やり直せるはずだ。それでも私は信じられない。私にとって、彼はもう終わったも同然だ」
また、かつて指導を受けたイバニセビッチ氏も、過去に厳しい評価を下していた。
「彼は“やりたい”とは言うが、実際には何もしていない。『やりたい、やりたい』と言うばかりで、進歩が見えない。正直ショックだった。これほど準備不足の選手を見たことがない。このヒザの状態の私でも、彼より3倍はコンディションがいい。これは本当にひどい」
当時、チチパスはケガの影響で十分な準備ができなかったと反論。コーチのアプローチにも疑問を呈していた。
さまざまな要因が絡み合うなか、かつての輝きを取り戻せずにいるチチパス。周囲には悲観的な見方も広がるが、再浮上への道筋を見いだせるだろうか。
構成●スマッシュ編集部
【動画】チチパスが初戦敗退を喫した「モンテカルロ・マスターズ」1回戦ハイライト
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