まだ22歳にして男子テニスのシングルス世界ランキングで2位に君臨するカルロス・アルカラス(スペイン)の負傷と、今季2つ目の四大大会「全仏オープン」(5月24日~6月7日/フランス・パリ/クレーコート)の欠場は、近年のテニス界において最大級の痛手と言えるだろう。今後しばらくは、アルカラスと良きライバル関係を築いてきた王者ヤニック・シナー(イタリア/24歳)の独壇場となる可能性も高まっている。
では、こうした男子ツアーの現状を、2024年に惜しまれながら現役を引退した巨星ラファエル・ナダル氏(スペイン/元1位/39歳)はどう見ているのか。同氏は先日スペインのスポーツラジオ番組『RNE Deportes』に出演し、スペイン・マヨルカ島の「ラファ・ナダル・アカデミー」内で自身の博物館が新装オープンすることについて言及。その後で右手首を負傷した同郷の後輩アルカラスの戦線離脱にも触れ、こう語った。
「彼は非常に完成された選手で、どのサーフェス(コートの種類)でも勝てる選手だ。ただ私の意見では、彼が他の選手との差を作れるのはクレーコートシーズンだと思う。だからこそこの時期にケガが起きてしまったことは大きな痛手だ」
一方でアルカラスが無理をせず回復に専念する判断を下したことについては「正しいことをしていると思う」とし、自身が現役時代に手首を含め度重なる故障を克服した経験から、今回のケガが「慢性化するとは思えない」と楽観的に捉えている。
「私も同じような手首のケガを2度経験しているから、彼が今抱えている問題については理解できる。幸い彼はまだ非常に若いし、必要な治療も受けている。大きな問題に見えることでも、視点を変えれば違って見えることもある」
最後にナダルは、アルカラスが負傷後に自分の元を訪ねてきたことを明かした。しかしその時に交わした会話の内容については「僕たちの間にとどめておきたい」とだけ口にし、それ以上踏み込むことはなかった。
当のアルカラスはプレーできない現状をそれほど気にしていない様子がうかがえる。というのも、先日自身が表紙を飾った米エンターテインメント誌『Vanity Fair(バニティフェア)』のインタビューで、こう語っていたからだ。
「僕は自分でも“夢のような人生”を送っているとわかっている。それでも時に“自分のための時間”というか、22歳の若者ができるようなことをする時間がほしいと思ってしまうことがある。まだ成し遂げるべきことがたくさんあることは自覚しているけど、あと12年ないしは15年のキャリアが残っているとは考えすぎないようにしている。そう思うと気持ち的に圧倒されてしまうし、僕自身、“テニスの奴隷”になってしまうような単調な人生は送りたくないんだ」
文●中村光佑
【画像】カルロス・アルカラスが2025年の全仏オープンで2連覇を達成!試合後の笑顔溢れる様子を特集!
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【関連記事】アルカラス、復帰時期を想定せず。同郷の先輩が会話内容を明かす「日々の状態を見ながら進めている」<SMASH>
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「彼は非常に完成された選手で、どのサーフェス(コートの種類)でも勝てる選手だ。ただ私の意見では、彼が他の選手との差を作れるのはクレーコートシーズンだと思う。だからこそこの時期にケガが起きてしまったことは大きな痛手だ」
一方でアルカラスが無理をせず回復に専念する判断を下したことについては「正しいことをしていると思う」とし、自身が現役時代に手首を含め度重なる故障を克服した経験から、今回のケガが「慢性化するとは思えない」と楽観的に捉えている。
「私も同じような手首のケガを2度経験しているから、彼が今抱えている問題については理解できる。幸い彼はまだ非常に若いし、必要な治療も受けている。大きな問題に見えることでも、視点を変えれば違って見えることもある」
最後にナダルは、アルカラスが負傷後に自分の元を訪ねてきたことを明かした。しかしその時に交わした会話の内容については「僕たちの間にとどめておきたい」とだけ口にし、それ以上踏み込むことはなかった。
当のアルカラスはプレーできない現状をそれほど気にしていない様子がうかがえる。というのも、先日自身が表紙を飾った米エンターテインメント誌『Vanity Fair(バニティフェア)』のインタビューで、こう語っていたからだ。
「僕は自分でも“夢のような人生”を送っているとわかっている。それでも時に“自分のための時間”というか、22歳の若者ができるようなことをする時間がほしいと思ってしまうことがある。まだ成し遂げるべきことがたくさんあることは自覚しているけど、あと12年ないしは15年のキャリアが残っているとは考えすぎないようにしている。そう思うと気持ち的に圧倒されてしまうし、僕自身、“テニスの奴隷”になってしまうような単調な人生は送りたくないんだ」
文●中村光佑
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