国内テニス

【伊達公子】32億円の大規模改修となった「ひなたTENNIS PARK MIYAZAKI」の舞台裏<SMASH>

伊達公子

2026.07.10

「宮崎県と宮崎県テニス協会の方々のエネルギーの賜物」と言う伊達公子さん。(C)ひなたオープン in 宮崎

 今年リニューアルした宮崎県の「ひなたTENNIS PARK MIYAZAKI」。私はこのテニスコート改修プロジェクトに最初からかかわっています。様々な要望に応えて頂き最終的に32億円規模の改修になりました。インドア6面とクラブハウス改修が加わった結果です。よくゴーサインが出たと思われるのではないでしょうか。これは、宮崎県と宮崎県テニス協会の方々のエネルギーの賜物なんです。

 なぜ、大規模改修になったかと言えば、アウトドアをハードコートにするだけでは、他競技からの反対を招きかねませんでした。最初の計画で改修すれば費用は抑えられますが、リニューアル後に施設を活用する方法に限界があったんです。

 改修後に大会開催、プロの合宿、一般団体の活用など、年間を通して施設全体を最大活用できるようにするためには、インドアコート施設とあらゆる大会のレギュレーションに対応した部屋数を持つことなどクラブハウスの改修も不可欠でした。
 
 つまり、小規模改修では活用法が少なく、大規模改修にすれば年間を通じて様々な活用が可能になるということです。これが我々が大規模改修を提案させていただいた理由です。

 成功の秘訣は、宮崎県と私を含めた日本テニス協会との信頼関係の構築だったと思います。お互いの思いを理解し、できることとできないことを明確にして進めました。中途半端な約束はしていません。キャンプの実施など、確実に実行できることを約束し、それを実現する。「言ったことはちゃんとやる。大風呂敷を広げるようなことはしない」。この姿勢が、良いサイクルを生んだと思います。

 また、以前に「国スポ・障スポ」の会場となり施設を改修した岐阜や愛媛の事例を学べたことは大きかったです。宮崎の関係者は各地を視察し、良かった点、反省点を吸収しました。両県とも後からインドアを作っていたんです。「インドアを作っておけばよかった」という声を聞けたからこそ、宮崎は最初からインドアを含めた計画にできました。後発の利点を最大限に生かせたわけです。
 
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改修に対して反対の声も…