海外テニス

シェルトンが明かす新コーチにフェレーロを選んだ訳「彼はクレーの成功者。自分もクレーでのプレーを改善したい」<SMASH>

中村光佑

2026.11.05

攻撃的なプレースタイルのシェルトンは速いコートを得意にする。クレーでのノウハウを知るフェレーロ(右上)をコーチに迎え、課題克服を目指す。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー公式戦「ロレックス・パリ・マスターズ」(11月2日~8日/フランス・パリ/室内ハードコート/ATP1000)に出場している世界ランキング4位のベン・シェルトン(アメリカ/24歳)が、現地3日の2回戦勝利後に米専門局『Tennis Channel』のインタビューに回答。その中で新たに自身のチームに招聘する名将ホアン・カルロス・フェレーロ氏(スペイン/46歳)との契約に至った経緯を明かした。

 フェレーロ氏は現役時代にツアー通算16勝を挙げ、2003年の「全仏オープン」で四大大会初優勝。引退後はコーチに転じ、18年から昨季までカルロス・アルカラス(スペイン/23歳/現3位)のコーチを務め、同選手の四大大会6勝や史上最年少となる19歳での世界1位到達に大きく貢献した。

 昨季限りでアルカラスとの師弟関係を解消して以降は、複数のトップ選手や若手有望株の指導者に就任する可能性が取り沙汰されていたが、今月1日にシェルトンとの新たなタッグ結成が発表された。来季からはシェルトンの父親で、長年コーチを務めるブライアン氏と共に指導に当たる予定だ。

 インタビューでシェルトンは、フェレーロ氏の招聘について、当初は実現するとは思っていなかったと告白。「最初はスペインの若手選手の誰かを指導することになると思っていた」と言うが、わずかな可能性に望みを託し、自身の代理人を通じて接触を試みた。すると同氏がまだ他の選手と契約していないことが判明し、電話での話し合いを経て契約に至ったという。
 
 フェレーロ氏の指導力については「間違いなく世界最高のコーチの1人だと思う。彼がカルロスと共に成し遂げたことは素晴らしい」と絶賛。「彼はクレーコートで多くの成功を収めてきた人物でもある。自分もクレーでのプレーを改善していきたい」と課題克服にも期待を寄せた。

 最後は父ブライアン氏を含めた新たな指導体制にも触れながら、新たな挑戦への意欲を示した。「父は新しい人物をチームに迎え入れることに前向きで、エゴにとらわれていない。僕も父もホアン・カルロスから多くのことを学ぶのを楽しみにしている。僕たちにとって、全ての条件が完璧に揃ったようなものだ」

 9月の「全米オープン」で初の四大大会決勝進出を果たすなど、着実に成長を遂げているシェルトン。世界屈指の名将を迎え、来季はさらなる飛躍を目指す。

文●中村光佑

【画像】ズベレフがシェルトンとの熱戦を制し初の戴冠!「2026全米オープン決勝」を厳選写真で特集!

【関連記事】名将フェレーロが世界4位シェルトンのコーチに! アルカラスとの別離以来1年ぶりのツアー復帰に「とても興奮している!」<SMASH>

【関連記事】アルカラスを育てた名将フェレーロがコーチ業復帰へ!すでに新パートナーと合意、11月9日に発表<SMASH>