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ツアー最前線ラケットと、超ビッグサイズラケットの打ち心地は?【新作ラケットインプレッション/HEAD・MIZUNO編】

吉田正広

2020.04.01

春のラケット5本試打。1回目はヘッドとミズノ。写真:田中研治

春のラケット5本試打。1回目はヘッドとミズノ。写真:田中研治

春は各メーカーからニューモデルがリリースされる季節。お気に入りのラケットを見つけてコートへ飛び出そう! THE DIGEST WEB編集部が試打した感想を紹介。購入の際の参考として役立ててほしい。前編となる第1回は、HEADとミズノをピックアップ!

●テスター THE DIGEST編集部
・保坂明美 テニス歴20年以上/中上級レベル。テニス雑誌「スマッシュ」元編集長
・前道隆位 テニス歴14年/上級レベル。小学生からテニスを始め、大学まで体育会でテニス漬けの毎日を送った。現在THE DIGEST編集部員











ツアー選手に人気、ヘッドのスピードがモデルチェンジ! 写真:田中研治

誌打ラケット
◆HEAD GRAPHENE 360+ SPEED MP◆ ※詳細スペックは記事の最後に

飛びの良さはそのままに、打球感が柔軟化。すべてのバランスが高いレベルで調和する!

 HEADの「スピード」といえば、『プロ』を使うジョコビッチのイメージが強いが、昨年は『MP』を手にしたバーティー、アンドレスク、ガウフら若手女子が大活躍し、シンデレラストーリーを綴った。そして「飛びが良くて、振りやすい。男性から女性まで使用者の幅が広い」と言い、そのストーリーを女性の保坂があやかる。

 特に、従来のモデルでは気になっていたという「素材ゆえの硬質な打球感」が、ニューモデルでは柔軟に変化。「柔らかいけれど、飛びの良さは失っておらず、思った以上のスピードボールが飛んでくれる」といって新「スピード」の進化を喜んだ。
 
「つかむ感じの打球感で、以前のモデルよりもソフトな印象」と、男性の前道もマイルドな味付けのフィーリングに同調。高強度素材「グラフィン」をシャフトのみならず、フェイスのトップと両サイドにも搭載し、なおかつよじった「スパイラルファイバー」を5・7時の位置にプラスしているから、「すべてのバランスが高いレベルで調和」(前道)する。具体的には「薄フレームのわりに面安定性が高く、追い込まれたときでも安心感を持って打てた」と言い、前道は新「スピード」から授かる球際での強みに恩恵を覚えた。

 女性であっても「300グラムの重さの負担がなかった」(保坂)というから、重めなわりに操作性能に申し分なし。ウェイトをトップ側とグリップ側に振り分ける「カウンターバランス」理論により、総重量は同じでも、軽く扱える設定になっている。

「スピード」シリーズは、全6機種を揃えるが、この『MP』はオールラウンドに使いやすい1本で、いろんな競技レベルやプレースタイルにマッチしそう。また全面をホワイトであしらったニューデザインは、癖がない上にスタイリッシュで、年齢や性別を問わず幅広く人気を集めそうだ。ツアー系だからといって選ぶのをためらいがちだった層からの使用も、射程に入ってくるに違いない。

◆GRAPHENE 360+ SPEED MP◆スピード MP


●価格/\35,500+税
※ケース付
●フレーム全長/27inch
●平均ウェイト/300g
●素材/カーボン+グラフィン
●フェイス面積/100inch² 
●ストリングパターン/16×19
●フレーム厚/23㎜均一
●グリップサイズ/2、3、4
●平均バランスポイント/320㎜
●推奨テンション/46~55ポンド

 
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