テニス選手たちの“食事事情”をお伝えするシリーズ。今回は、兵庫県のビーンズドームを拠点に活動するアカデミー『テニスラボ』で、日々汗を流す女子選手4名の食にまつわるこだわりやエピソードを聞いた。
朝6時半に起き、前日に用意していた料理を手早く弁当箱に詰めることから加藤未唯の一日は始まる。一人暮らし歴6年になる彼女にとり、今やそれも手慣れたルーティン。日本滞在時は基本的に自炊し、練習のある日は弁当持参でビーンズドームへと通う。
料理で使うことの多い食材は、豚肉。「疲労回復に良いから」であり、付け合せにはブロッコリーやトマトなど、緑黄色野菜が多く食卓に並ぶ。彩りの良さはすなわち、栄養価の高さとバランスの良さの指標でもある。
「食事のことは、ジュニアの頃にコーチの駒田(政史)さんに教わったことが大きかったです。それまでは、なんにも知らなかったので。あとは、ツアーに帯同してくれるナショナル(チーム)のトレーナーさんも、よく指摘してくれました。食事の時に、『野菜も食べなきゃダメだよ』みたいな感じで」。
加藤と同じく、ビーンズドームを拠点とする日比野菜緒も、栄養学や大会中の食事の取り方などを教わったのは、『テニスラボ』に通い始めた17歳の頃だという。例えば、試合がある日の“食のルーティン”とは次のようなものだ。
しっかりとした食事は、試合開始の4時間前に終えるのが基本。2~3時間後に迫った時はパスタが多く、繊維の多い野菜は消化に時間が掛かるため、食べないようにしている。試合開始が遅れた時には、バナナやおにぎりで微調整。ただそれも試合開始の1時間前までで、それを過ぎたら口にするのは、スポーツドリンクか、せいぜいゼリーなどだ。
なお、おにぎりが必需品というのは多くの選手が声を揃えること。「遠征先ではおにぎり用意しています」と、岡村恭香も同調した。
食が大切なのは、試合が始まってからも同様だ。定番は、やはりバナナ。また“日比野流栄養補給術”では、羊羹や落雁などの和菓子もそこに含まれる。脂分の少ない和菓子は胃もたれせず、消化も良い。日持ちや携帯性という意味でも、理に適った“試合食”である。
朝6時半に起き、前日に用意していた料理を手早く弁当箱に詰めることから加藤未唯の一日は始まる。一人暮らし歴6年になる彼女にとり、今やそれも手慣れたルーティン。日本滞在時は基本的に自炊し、練習のある日は弁当持参でビーンズドームへと通う。
料理で使うことの多い食材は、豚肉。「疲労回復に良いから」であり、付け合せにはブロッコリーやトマトなど、緑黄色野菜が多く食卓に並ぶ。彩りの良さはすなわち、栄養価の高さとバランスの良さの指標でもある。
「食事のことは、ジュニアの頃にコーチの駒田(政史)さんに教わったことが大きかったです。それまでは、なんにも知らなかったので。あとは、ツアーに帯同してくれるナショナル(チーム)のトレーナーさんも、よく指摘してくれました。食事の時に、『野菜も食べなきゃダメだよ』みたいな感じで」。
加藤と同じく、ビーンズドームを拠点とする日比野菜緒も、栄養学や大会中の食事の取り方などを教わったのは、『テニスラボ』に通い始めた17歳の頃だという。例えば、試合がある日の“食のルーティン”とは次のようなものだ。
しっかりとした食事は、試合開始の4時間前に終えるのが基本。2~3時間後に迫った時はパスタが多く、繊維の多い野菜は消化に時間が掛かるため、食べないようにしている。試合開始が遅れた時には、バナナやおにぎりで微調整。ただそれも試合開始の1時間前までで、それを過ぎたら口にするのは、スポーツドリンクか、せいぜいゼリーなどだ。
なお、おにぎりが必需品というのは多くの選手が声を揃えること。「遠征先ではおにぎり用意しています」と、岡村恭香も同調した。
食が大切なのは、試合が始まってからも同様だ。定番は、やはりバナナ。また“日比野流栄養補給術”では、羊羹や落雁などの和菓子もそこに含まれる。脂分の少ない和菓子は胃もたれせず、消化も良い。日持ちや携帯性という意味でも、理に適った“試合食”である。