海外テニス

「頑張り続けるしかないと思った」全米オープン優勝大坂なおみが、逆転時の心境を振り返る

スマッシュ編集部

2020.09.13

全米オープンに優勝した大坂なおみ。(C)Getty Images

 全米オープンテニス(アメリカ/ニューヨーク)は大会13日目の9月12日(現地時間)、女子シングルス決勝が行なわれ、第4シードの大坂なおみは、元ナンバー1で今回はノーシードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と対戦し、1-6、6-3、6-3で逆転勝利し、自身3度目のグランドスラム優勝を果たした。

 観客がいない中での表彰式で大坂は、「今年の出だしはそんなに調子は良くなかったけれど、私の力を信じてくれました」とチームに感謝し、「母国で見てくれているみんな、本当にありがとう」続けた。

 第1セットを落とした後の逆転については、「ここは頑張り続けるしかないと思っただけ」と素直な感想を述べた。また、マスクについては、「私のマスクを見て話してもらえることがあればうれしいです。シンシナティから始まり、ここまでこられてよかった」。表彰後にはチームがコートに降りてきて、一緒に喜びを分かち合った。
 
 大坂は、今シーズンからコーチとなった、数々のトップ選手を指導してきたウィム・フィセッテ氏とともにゲームプランを考え、今年のツアー中断中に、中村豊トレーナーとともに鍛えてきたフィジカルで、振られてもバランスが崩れないプレーを披露していた。

 また、今大会は黒人差別への抗議のために、毎試合違う被害者の名前が書かれたマスクをつけて登場。試合以上に大きな話題となり、7試合中6試合がナイトマッチに組まれるなど、大坂への注目度は高かった。同時に本人にとっても1試合目から「7枚マスクを準備している」と発言し、決勝進出するためのモチベーションにもなっていた。

構成●スマッシュ編集部

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