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【テニスギア講座】失敗しない「グリップテープ」の巻き方をレクチャー。こんな裏技も!?

松尾高司

2020.09.22

通常の巻き方は、テーパー状の先端糊付け部分をグリップエンドに接着し(1)、凸凹にフィットさせるように伸ばしながら巻いていく(2~3)。最後に巻き終わり部分を斜めにカットして終了(4)。写真:松尾高司

 テニスプレーヤーにとって、「グリップテープ」は必需品と言えるアイテムです。その種類や選び方については、以前にこの講座で紹介しましたが、「グリップテープの基本的な巻き方を知りたい」という声も多いので、今回取り上げましょう。

 グリップテープの巻き方は、人によって個性があります。まずグリップエンドの巻き始めをどうするか? ですが、今日のグリップテープは、テープの片端をテーパー状に斜めに切ってありますから、通常はそちらから巻き始めます。

 ただ、一番難しいのが、この巻き始めです。エンドキャップ装着による凸凹があるため、テープを適度に伸ばしながら、シワができないように巻きましょう。

 テープとテープの重なりは、だいたい何ミリくらいにするか? も個人の好みが出ます。元のグリップサイズに近い方がいい人は、重なりをできるだけ少なくし、少し太くなることを想定済みの人は、たくさん重ねて巻きます。
 
 また、左利きのプレーヤーは、指とテープの引っ掛かりを考慮して、逆回りに巻く方もいますね。全てプレーヤーの好みやグリップの長さ、テープの幅によって様々で、これが正解というのはありませんから、色々試してみてください。

 最後に「逆巻き」という裏技をちょっと紹介しましょう。普通は斜めに切り落としてある方から巻き始めますが、これは反対側から巻く方法です。まず四角い方の端を、テープ幅の半分で折って、徐々に斜めに折り進み、そちらをグリップエンドに当てて巻き始めるのです。

 こうして巻き進んでいくと、巻き終わりに来るのが、テープの先が細くなった方なので、固定テープを巻き終わりの留めに使いやすくなります。テープ上のブランドロゴなどは逆さまになってしまいますが、端を切る必要もなく、非常にスマートにグリップ上部の巻き終わりを完結できる裏技です。

文●松尾高司(KAI project)

※『スマッシュ』2016年3月号より抜粋・再編集

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