冬にテニスをすると「ボールの飛びが悪いなぁ」と感じる方は多いと思います。同じ力で打っているはずなのに、夏場はベースラインまで届いていた打球が、もっと手前で落ちてしまう。その理由は幾つか考えられます。
1つがストリング(ガット)の反発力の低下です。これは素材によって差があります。まずナチュラルガットの伸縮性は素晴らしく、寒くなっても反発力はほとんど変わりません。次にナイロン系のシンセティックは、多少、温度変化の影響を受けます。伸縮性がやや低下し、飛びが悪いと感じやすくなります。
そしてポリエステル系は、物性的には高温でも低温でも影響を受けにくい素材です。しかし、本来の伸縮を発生させるには強烈なインパクトが必要で、スイングが遅いとボールのゴムが硬くなった感触(後述)がダイレクトに手に伝わり、打球感はより硬く感じるでしょう。
ということで、ナチュラルガット以外は何らかの形で低気温の影響を受けると承知してください。
しかし原因はストリングよりも、ボール自体の飛び性能が落ちることの方が、はるかに大きな割合を占めます。インパクトは「ボールの反発力」+「ストリングの反発力」という2つの複合結果です。そのうちボールの反発力は、「密封ガスによる弾力性」+「ゴム自体の弾力性」で構成されており、気温が下がると密封ガスの内部圧力が低下し、風船がしぼむのと同様に弾力性が落ちます。
さらにメルトンの下に隠れているコアボールのゴムが硬くなって弾力性が低下。つまりダブルで飛びが悪くなるのですが、冬用のボールがあるわけではありません。ですから我々は、ラケット側で対処するしかないわけです。
まず、冬テニス心得の第一条として、「冬を迎えたらストリングを張り替える」を覚えてください。新しいストリングでフレッシュな飛び性能を手に入れるだけでも、気温低下への対策になります。
ただし、それは張り替え直後だけのことで、そのうち「飛び不足」を感じます。そこで提案するのが、次の3つの方法です。
1つがストリング(ガット)の反発力の低下です。これは素材によって差があります。まずナチュラルガットの伸縮性は素晴らしく、寒くなっても反発力はほとんど変わりません。次にナイロン系のシンセティックは、多少、温度変化の影響を受けます。伸縮性がやや低下し、飛びが悪いと感じやすくなります。
そしてポリエステル系は、物性的には高温でも低温でも影響を受けにくい素材です。しかし、本来の伸縮を発生させるには強烈なインパクトが必要で、スイングが遅いとボールのゴムが硬くなった感触(後述)がダイレクトに手に伝わり、打球感はより硬く感じるでしょう。
ということで、ナチュラルガット以外は何らかの形で低気温の影響を受けると承知してください。
しかし原因はストリングよりも、ボール自体の飛び性能が落ちることの方が、はるかに大きな割合を占めます。インパクトは「ボールの反発力」+「ストリングの反発力」という2つの複合結果です。そのうちボールの反発力は、「密封ガスによる弾力性」+「ゴム自体の弾力性」で構成されており、気温が下がると密封ガスの内部圧力が低下し、風船がしぼむのと同様に弾力性が落ちます。
さらにメルトンの下に隠れているコアボールのゴムが硬くなって弾力性が低下。つまりダブルで飛びが悪くなるのですが、冬用のボールがあるわけではありません。ですから我々は、ラケット側で対処するしかないわけです。
まず、冬テニス心得の第一条として、「冬を迎えたらストリングを張り替える」を覚えてください。新しいストリングでフレッシュな飛び性能を手に入れるだけでも、気温低下への対策になります。
ただし、それは張り替え直後だけのことで、そのうち「飛び不足」を感じます。そこで提案するのが、次の3つの方法です。