海外テニス

トニ・ナダルのアドバイスを求めた20歳のオジェ-アリアシム。ブレークスルーを期す2021年の目標を明かす

東真奈美

2021.01.07

2020年で3度の準優勝を経験したオジェ-アリアシム。21年はツアータイトル獲得なるか。(C)Getty Images

 テニス界の次代を担う一人、フェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ)が、ATP(男子プロテニス協会)に、2021年の抱負を語った。

「トップ10入りを果たすこと。そして年末にトリノで開催されるATPファイナルズの出場権を獲得すること」と明快だ。

 20歳で現在21位のオジェ-アリアシムは注目の存在である。しかし、2020年に3度準優勝しているものの、まだツアータイトルがない。そこで、2021年の目標達成に向けて、彼はオフシーズンをスペイン・マヨルカにあるラファ・ナダル・アカデミーでトレーニングに励むことを決めた。

「もっともっと強くなりたい。ラファ・ナダル・アカデミーに来たのは、ハードなトレーニングをして、次のレベルに到達するため」だと言う。オジェ-アリアシムは、安定感と強さの2つの要素の向上を求めており、ラファエル・ナダルにその要素を教えたトニ・ナダルから学びたいと考えていたのだ。
 
「トニがいるコートでテニスをし、コート上でフィードバックをくれたことは素晴らしい学びだった。トニから知識を得ること、それが、ここにきた最大の理由の一つ。彼は多くのことを教えてくれたし、助けてくれたし、素晴らしいヒントをくれた」と、手ごたえを感じている様子。

「トレーニング、休息、そして楽しい時間を過ごすのに必要なものがすべて揃っていた」という、ラファ・ナダル・アカデミーで充実のオフシーズンを過ごしたオジェ-アリアシム。元々ポテンシャルは高く評価されているだけに、2021年の活躍が今から期待される。

文●東真奈美

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