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海外テニス

「正しいと思うことをした」ATPからの処分が決まったクエリーが、“コロナ逃亡“騒動について弁明

スマッシュ編集部

2021.01.08

家族を守るための行動だったと弁解したクエリー。(C)Getty Images

家族を守るための行動だったと弁解したクエリー。(C)Getty Images

 昨シーズン終盤、滞在先のロシアで妻と生まれたばかりの子どもと共に新型コロナウイルスに感染しながら、医師の診断を拒否して他国に逃亡したサム・クエリー(アメリカ)。

 この出来事を受けて、ATP(男子プロテニス協会)はクエリーに対し、6か月の執行猶予期間付きで2万ドル(約200万円)の罰金処分を下した。クエリーは、この執行猶予期間中に感染対策に関連するプロトコル違反を犯さなければ、罰金処分を免れることができる。

 これには一部のテニスファンから「処分が軽すぎる」などの批判的な声も上がっているが、アメリカの『スポーツイラストレイテッド』の取材で、今回の一件についてはじめて口を開いたクエリーは、「事実に基づいて判断してほしい」と弁解しているようだ。

 当初、クエリー一家は滞在していたホテルでの隔離について応じるつもりだったという。しかし、ATPのスーパーバイザーからの連絡で「ホテルにはいられない。2人の医師を派遣して、あなたと妻、そして子どもに症状があるのかを診察する。もし症状があれば3人とも最低2週間は入院することになる」と伝えられた。

 この展開に不信感を覚えたクエリーは、症状が出たらどの病院に入院するのか、家族と一緒にいられるのかなどの詳細を確認しようとしたが、まともな回答は得られなかったという。
 
 ロシアという異郷の地で、先行き不透明な状況に不安を覚えたクエリーは他国へ避難することを決断。夜10時に予定されていた医師の訪問を翌朝10時に延期し、その間にプライベートジェットをチャーターしてロンドンに飛んだ。

「人目を避けるために早朝にホテルを出て、サンクトペテルブルクの空港に直行した。フライトには4万ドル(約400万円)もの大金を支払い、ロンドンでも2週間分の宿泊費用がかかったよ」と、当時の状況を語るクエリー。

 さらに「フライト中は医療用マスク(N-95)を着用して、水を飲む際や食事の際にもほとんど外さなかった。(ロンドンへ)着陸してすぐに宿泊施設に向かって2週間隔離した」と、移動中の徹底した感染対策について強調した。

「私は、自分が正しいと思うことをした。家族と離れ離れで2週間も入院することなんて受け入れられなかったんだ」

 一連のクエリーの行動には批判が上がる一方で、同郷で最近父親になったばかりのスティーブ・ジョンソンからは「常に家族が第一だ。君は正しいことをしたよ」といった擁護の声も寄せられている。

構成●スマッシュ編集部

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