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海外テニス

メルボルンが再びロックダウン。全豪OPは“5日間無観客開催”、“チケット全額返金”で対応

内田暁

2021.02.12

大会会場で会見を開く大会ディレクターのタイリー氏。写真:内田暁

大会会場で会見を開く大会ディレクターのタイリー氏。写真:内田暁

 旧正月の訪れに、メルボルン市内も賑わいを見せる2月12日――。
「ロックダウンが明日から始まるようだ。今日の13時から州首相が会見を開き、正式発表になるだろう」との情報が、全豪オープン会場のメルボルン・パークにも流れた。

 大会関係者たちも固唾を飲んで、公共放送の中継を見守るなか、会見室に現れたダニエル・アンドリュース州首相は、市内の感染者状況、そして“英国株”の感染力が旧来のそれとは比べ物にならないほど強いことに触れ、次のように続けた。

「専門家たちの助言は、可能な限り迅速に対応すべきだというものでした。それを受け、今夜の午後11時59分から17日水曜日の午後11時59分まで、“サーキットブレーカーアクション(感染封じ込め策)”を施行します」
 
 今回の5日間のサーキットブレーカーアクションは “ステージ4”に該当。
 その主な内容は、買い物などの必須な理由以外での外出禁止、その「必須な外出」も5キロ以内に制限、そして外出の際のマスク着用義務……などである。

 なお、ジムなどのスポーツ施設も閉鎖されるが、州が発表した「5日間のサーキットブレーカーアクション規約」には、「プロのアスリートは“エッセンシャルワーカー”と定義されるため、プロアスリート参戦のスポーツ興行は、この限りではない」と明記されていた。

 この州首相の会見からおよそ3時間後、全豪オープン大会ディレクターのクレイグ・タイリーが会場内で会見を開き、今後の展望を発表した。

 まず最初に明言されたのが「大会の続行」。ただし「ファンは5日間、会場に入れない。チケット購入者には全額返金する」ということ。
 

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