テニス四大大会「全豪オープン」が12日行なわれ、女子シングルス３回戦で世界ランク３位の大坂なおみが、同30位のオンス・ジャブール（チュニジア）に、６－３、６－２のストレート勝ちを収め、16強入りを決めた。

【PHOTO】2度目の全豪オープン制覇へ！　メルボルンで躍動する大坂なおみ

　この試合、大坂の優しさが多くのファンを虜にした。第2セット、ゲームカウント３－２で大坂がリードした第6ゲーム。30－40とブレークピンチを迎えた局面で、突然観客席から声が。なんと大坂の足元に蝶が止まっていることが伝えられたのだ。大坂はサービスの手を止め、蝶をコートサイドへ逃し、一件落着と思われた。しかし蝶は再び大坂の元へ戻り、今度は大坂の顔に止まった。それでも嫌な顔をせず、大坂は蝶を優しく手に取りコートサイドへ逃がしたのだ。

　米メディア『FOX Sports』は、この出来事を「彼女はディズニープリンセスだ。ファンは大坂の蝶との愉快なひと時に魅せられた」と銘打ち以下のように伝えた。
  　コートサイドに逃してくれた蝶が、大坂の元に舞い戻ったことを「努力に感謝を示すかのように彼女の元に戻り、楽しい時を過ごそうと顔に着陸した」と綴り、「『ナオミ、あなたと付き合いたい』とコメンテーターのニック・マーベルは言った」と中継での出来事も報じた。そして大坂の対応を「ディズニープリンセスより、世界中のテニスファンを魅了した」と絶賛した。

　ベスト８をかけた次戦の相手は、過去２度のグランドスラム女王で、2017年には世界ランク１位を記録し、昨年の全豪オープンで準優勝した強敵ガルビネ・ムグルサ（スペイン）だ。ファンの心を虜にした大坂の快進撃に期待したい。

構成●THE DIGEST編集部