海外テニス

「あなたたちは“永遠の恩人”」涙で会見中断のセレナ、SNSで赤裸々に心境を吐露〈SMASH〉

スマッシュ編集部

2021.02.19

敗戦後、胸に手を当ててファンへの感謝を示すセレナ。この仕草も、「まるで最後の時をかみしめているよう」と話題になった。(C)Getty Images

 『全豪オープン』(オーストラリア/メルボルン)の準決勝で、第3シードの大坂なおみに敗れた世界11位のセレナ・ウィリアムズ(アメリカ)。グランドスラム通算史上最多となる24度目の優勝に向けて、ここまで盤石な勝ち上がりを見せていた元女王だが、この試合では思うようなプレーができなかった。立ち上がりこそブレーク先行するも、その後は大事な場面で凡ミスを犯すシーンが目立ち、ストレートでの完敗を喫した。

 試合後の会見に現れたセレナは、記者からの質問に淡々と答えてはいたが、ある記者からミスを量産した理由を問われると、途端に涙を堪えきれなくなった様子で、声を震わせながら「わからないわ……」と漏らした。その直後に「もう終わりよ」と言い残し、足早に会見場を去っていった。

 そしてその後、自身のインスタグラム(@serenawilliams)を更新した彼女は、温かく迎え入れてくれたオーストラリアのテニスファンたちへメッセージを送っている。
 
「メルボルンの皆さん、そしてオーストラリアの皆さん。今日は理想的な結果やパフォーマンスではありませんでした。しかし、そういうこともあるのです」と、自身のプレーを悔やみながら、「皆さんの前でプレーできることをとても光栄に思っています。あなたたちは私の"永遠の恩人"です。皆さんの一人一人に感謝しています」として、最後には「愛しています」というワードを4つ並べ、ファンへ最大限の感謝を示した。

 また、セレナはこの投稿と共に、真っ赤な壁をバックに、両手を広げて天を見上げている自身の写真も公開。現在の彼女のエモーショナルな心情を想起させる内容だ。これには彼女のファンたちから、多くの反響が集まっている。

 出産を乗り越え、39歳という年齢ながら最前線で戦い続けるセレナ。海外メディアの中には、記者会見での「(テニスに)別れを告げることになっても誰にも言わない」といった発言や、今回の投稿に「来年また戻ってくる」といったようなリベンジを示唆する言葉がなかったことに注目する媒体もあったが、確かにこの敗戦は、彼女の今後のキャリアを左右する出来事になるのかもしれない。

構成●スマッシュ編集部

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【画像】敗戦後のセレナがファンへの感謝を綴ったインスタ投稿