海外テニス

「正しい方法を選んで素晴らしい」会見ボイコット&棄権の大坂なおみにNBAスターのカリーがメッセージ

THE DIGEST編集部

2021.06.01

大坂(左)の行動にNBAスターのカリー(右)が敬意を表した。(C)Getty Images

 現地5月31日、女子テニス世界ランク2位の大坂なおみが、『全仏オープンテニス』を棄権。思わぬ形で、会見ボイコット騒動に終止符が打たれた。

 大会前の27日、大坂は試合後の会見が選手の精神状態に悪影響を及ぼす可能性を指摘し、会見をボイコットすることを決断。宣言どおり、30日に行なわれた1回戦後の記者会見を欠席した。

 規定違反で15000ドル(約165万円)の罰金が科せられただけでなく、四大大会(全豪・全仏・ウインブルドン・全米)の出場停止の可能性が示唆されるまでに事態は深刻化していた。

 その翌日、大坂は「パリでの大会に誰もが集中できるように、大会や他のプレーヤー、そして私自身にとって、私が身を引くことが最善だと思います」と棄権することを決めた。そして「2018年の全米オープン以来、長い間うつ病に悩まされてきて、それに対処するのに本当に苦労しました」と告白した。
 
 この一連の騒動には、世界中のファンやアスリートらがSNS上で賛否両論の声をあげている。NBAのスーパースター、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)は、トップアスリートならではの視点から、以下のようなメッセージを送っている。

「こんな決断をする必要はない。だけど権力のある人が守ってくれない中で、正しい方法を選んで素晴らしい。大きな敬意を」

 大坂は今大会棄権と同時に「少しの間コートから離れるつもり」としたうえで、「しかるべき時が来たら私はツアーと協力し、選手、報道陣、ファンにとってより物事を良くしていく方法を話し合いたいと思います」と意思を表明している。

構成●THE DIGEST編集部

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