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海外テニス

スペイン選手が灼熱のハードコートに耐えれずリタイア。地獄のようなコンディションに海外記者も苦言【東京五輪】

スマッシュ編集部

2021.07.28

歩くことができず、車いすでコートから運び出されるバドサ。(C)Getty Imaes

歩くことができず、車いすでコートから運び出されるバドサ。(C)Getty Imaes

 連日厳しい酷暑の中で行なわれている東京オリンピックのテニス競技(7月24日~8月1日/東京:有明/ハードコート)だが、28日の女子シングルス準々決勝では熱中症で棄権する選手も見られた。

 第4コートの第2試合、マルケタ・ボンドルソワ(ロシア/世界ランク42位)とポーラ・バドサ(スペイン/同29位)の試合では、第1セットをボンドルソワが6-3で先取した後のセット間で、あまりの暑さでバドサに熱中症の症状が。

 歩くこともままならない様子でプレーを続けることができず、車いすでコートを去ることになった。この試合の後にはパブロ・カレノブスタ(スペイン)と組んだ混合ダブルスも予定されていたが、こちらももちろん棄権に。
 
 前日は台風影響もあって雲がさす時間帯が多く、比較的戦いやすいコンディションだったが、この日は朝から厳しい日射しが照りつけ、熱を持ちやすいハードコートはまさしく灼熱地獄。

 このような状況を懸念して、テニス競技が始まってすぐに男子テニス世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)や、同2位のダニール・メドベージェフ(ロシア)が「選手の体調をもっと考えてほしい。なぜ試合時間を(涼しい夕方以降に)遅らせないのか理解に苦しむ」と言った発言をしていた。

 今回のバドサの棄権に関しても、海外テニスジャーナリストのホセ・モルガド氏から「なんてことだ」と悲痛な投稿が。ボンドルソワ対バドサ戦の後には混合ダブルスもスケジューリングされていたことを挙げつつ「なんて残酷なコンディションだ…」と、選手にとって非常に過酷な状況に苦言を呈している。

構成●スマッシュ編集部
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