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「第1セットは不安だった」大坂なおみが全米オープン初戦突破に安堵。「エネルギーをもらえた」とファンへの言葉も<SMASH>

中村光佑

2021.08.31

全米オープン1回戦をストレートで勝利した大坂なおみ。(C)Getty Images

 テニスの四大大会「全米オープン」(8月30日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/グランドスラム)では、大会初日の現地8月30日に女子シングルス1回戦が行なわれ、ディフェンディングチャンピオンの大坂なおみ(世界3位)が登場。センターコートのナイトセッション第1試合で、マリー・ボウズコワ(チェコ/同87位)を6-4、6-1のストレートで破り、初戦突破を果たした。

 この試合は序盤から大坂が打ち急いでミスを重ねながらも、第10ゲームで値千金のブレークに成功し、第1セットを先取。第2セットに入ると大坂の持ち味である強烈なショットが冴えわたり、一気に5ゲームを連取してボーズコワを圧倒。1時間33分で2回戦へ駒を進めた。

 大会連覇へ向け、好スタートを切った大坂は試合後のインタビューで今大会が有観客での開催となったことについて「昨年の全米は会場に誰もいなくてさみしかったけど、今日は子どもたちが来てくれてうれしい。たくさんのエネルギーをもらえた」と喜びのコメント。

 また、「大会の初日にナイトセッションに組まれるのは光栄なことだし、勝ててとてもうれしい」とした上で、「こんなに大勢のお客さんの前でプレーできて興奮している。今日は来てくれてありがとう」と現地のファンへ向けて感謝の言葉を送った。
 
 試合内容については「第1セットは非常に不安だったし、そんなにリラックスもできていなかった」としながらも、「でもうまく切り替えてプレーできたし、自分がやらなきゃいけないことはわかっていた」と満足気に振り返った大坂。

 インタビューの最後には日本語で「今日の試合も応援してくれてありがとうございます」と感謝の気持ちを伝え、「次の試合も頑張ります」と次戦に向けての意気込みを語った。

 勝利した大坂は2回戦で、世界145位のオルガ・ダニロビッチ(セルビア)と対戦する。両者は今大会が初めての顔合わせとなるが、自身初のグランドスラム連覇へ、しっかりと勝っておきたいところだ。このまま好調をキープできるかがカギとなるだろう。

文●中村光佑

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