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国内テニス

【伊達公子】連覇に挑む時の心構え。条件が揃えば大坂なおみの全米OP優勝は難しくない<SMASH>

伊達公子

2021.09.03

タイトルを守りたいと思うのではなく、立ち向かう気持ちで臨むことが大事だという伊達公子さん。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

タイトルを守りたいと思うのではなく、立ち向かう気持ちで臨むことが大事だという伊達公子さん。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 オリンピックを見ていても、連覇することや周囲の予想通り勝つことが、いかに大変かがわかったと思います。

 人間の心理として1度勝ったら、もう1度勝ちたい、守りたいと思うものです。その時に、守るのではなく攻める、立ち向かうという気持ちでいる必要があります。それを頭で理解はしていても、実際に行動に移す難しさに直面することになるわけです。

 例えば、テニスの場合は毎週ディフェンドするポイントがあります。それを守りに行くと、自然とプレーも守りになってしまい結果が付いてきません。ディフェンドするポイントが100ポイントあるなら、例えば100ポイント取りにいくよりも200ポイント取る気持ちでいると攻めるプレーになります。せめて80ポイントは取りたいと思うと、その気持ちがプレーに出てしまうのです。

 どういう心構えで自分をコントロールしていくのか、捉え方次第なのだと思います。目の前の大会よりも、ツアーの先を見据えた上で戦うという方法もあるでしょう。目の前の1試合の内容ももちろん大事ですが、数か月、半年という長いスパンでプランを持ってプレーすることを考えて、大会に臨むのです。
 
 大きなプレッシャーの中、自分をコントロールするのは本当に難しいので、心理学者がチームに加わるようにもなってきました。これを実行できるかは、チーム力も大きくかかわってくるというわけです。

 大坂なおみ選手にとっても、この全米オープンは連覇を狙う大会です。この半年、色々なことを抱えて戦ってきたでしょう。そんな中で、得意なハードコートですし、慣れ親しんだアメリカという環境でもあるので、ポジティブになれる状況は作りやすいはずです。その辺のバランスをうまく取れれば、連覇は難しいことではありません。

 グランドスラムに4度優勝していますが、本人もまだ増やしたいと言っています。それに、優勝することが現実的です。色々な条件が整えば優勝できる、整わなかったら負けることもあるということが、自分の中でわかるようになってきているはずです。だから、いかに調整をうまくするかということだけに焦点を合わせていると思います。

文●伊達公子
撮影協力/株式会社SIXINCH.ジャパン

【PHOTO】2年ぶり2度目の優勝を果たした大坂なおみの全米オープン2020を厳選写真でプレイバック!

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