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海外テニス

国枝慎吾が快勝で金メダル奪還!2大会ぶり3度目のシングルス王者に!【東京パラリンピック】<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.09.04

リオの悔しさを晴らし、金メダルを取り返した国枝慎吾。北京、ロンドンに続く3度目の頂点だ。(C)Getty Images

リオの悔しさを晴らし、金メダルを取り返した国枝慎吾。北京、ロンドンに続く3度目の頂点だ。(C)Getty Images

 東京パラリンピック車いすテニス競技(8月27日~9月4日/東京:有明/ハードコート)は9月4日に最終日を迎え、男子シングルス決勝に第1シードで世界ランク1位の国枝慎吾(日本)が登場。第8シードのトム・エフベリンク(オランダ)を6-1、6-2で下し、見事金メダルを獲得した。

 国枝は準々決勝で長年のライバル、ステファン・ウデ(フランス)に7-6(7)、6-3、準決勝ではリオ金メダリストのゴードン・リード(イギリス)に6-3、6-2でストレート勝ち。決勝は、前日のダブルス3位決定戦で敗れたエフベリンクが相手の雪辱戦となった。

 国枝はエフベリンクに過去9戦全勝と得意にしているが、大会を通して調子を上げているエフベリンクは、持ち前のパワーで押していきなり国枝のサービスをブレークする。しかし国枝もすぐにブレークバック。強力なフォアとサービス、そして低く滑るバックハンドスライスを兼備するエフベリンクに対し、国枝は巧みなチェアワークでコートカバーし、積極的にネットを奪って反撃する。一気に6ゲーム連取で第1セットを先取。
 
 第2セットに入っても国枝は攻撃の手を緩めない。自分から積極的に振って相手の攻めを封じ、バックのトップスピンの強打を左右のコーナーに計ったように決める。時速160キロ台の相手のサービスも難なく返球。全てに充実したプレーを見せた国枝は、相手のサービスを2つブレークし、自らはすべてキープして、1時間18分で快勝。その瞬間、目に涙を浮かべて世界の頂点への復帰を喜んだ。

 国枝は08年北京、12年ロンドンで男子シングルスの金メダルを獲得。前回リオではヒジのケガが影響し、ベスト8で敗れており、2大会ぶりの金メダル奪還となった。なおダブルスでは04年アテネで金、北京とリオで銅を手にしている。

構成●スマッシュ編集部

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