1人で手軽に行なえ、基礎をしっかり学べるテニスの練習法「壁打ち」。では、どんなメニューをこなせば効果が高いのか? “練習のスペシャリスト”である日本体育大学の森井大治・硬式テニス部監督が、お薦めのメニューを紹介するシリーズ。その10回目だ。
◆ ◆ ◆
壁打ちは、対人のオンコート練習よりも効率的にドロップショットを磨くことができる。オンコートだとネットにかけたらその時点で終わりだが、壁打ちならネットより低く打ってもボールが返ってくる。つまり、そのミスした情報をもとに次のショットを修正でき、反復練習によってタッチ感覚を洗練させやすいのだ。
ただし、壁打ちではネットを越えたボールがどこまで飛んでいくか確認できない。うまくドロップするには、水平の弾道ではなく山なりに打って、ボールが落下する途中で壁に当たるようにするのがコツ。そうすると飛距離を抑えて、ネット際に沈められる。
【練習の手順】
1:壁に1球目の球出し。やや浅めに返ってくるように弱めに打つ
2:壁から跳ね返ってきたボールをドロップショット
3:ミスしても返ってくるから、何度も繰り返して感覚を磨ける
技術的な注意点は、ボールに対してラケット面を薄く入れること。実演写真のように、ボールの下側に面を滑り込ませて、勢いを吸収するのが、柔らかいタッチを出すポイントだ。
ドロップショットというと、バックスピンを強くかけようとして、上から勢いよく切り下ろす人が少なくない。そうすると微妙な距離感が出せなくなるので、注意してほしい。
解説=森井大治
ナショナルメンバーの経験を持つ元プロ選手。引退後は筑波大学大学院でコーチ学を修了。ユニバーシアード代表監督、早稲田大学庭球部コーチなどを歴任後、現在は日体大監督を務める。※協力=倉橋孟甫(日体大テニス部)
構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2020年3月号より再編集
【PHOTO】練習こそ上達への近道。トッププロたちの練習風景
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壁打ちは、対人のオンコート練習よりも効率的にドロップショットを磨くことができる。オンコートだとネットにかけたらその時点で終わりだが、壁打ちならネットより低く打ってもボールが返ってくる。つまり、そのミスした情報をもとに次のショットを修正でき、反復練習によってタッチ感覚を洗練させやすいのだ。
ただし、壁打ちではネットを越えたボールがどこまで飛んでいくか確認できない。うまくドロップするには、水平の弾道ではなく山なりに打って、ボールが落下する途中で壁に当たるようにするのがコツ。そうすると飛距離を抑えて、ネット際に沈められる。
【練習の手順】
1:壁に1球目の球出し。やや浅めに返ってくるように弱めに打つ
2:壁から跳ね返ってきたボールをドロップショット
3:ミスしても返ってくるから、何度も繰り返して感覚を磨ける
技術的な注意点は、ボールに対してラケット面を薄く入れること。実演写真のように、ボールの下側に面を滑り込ませて、勢いを吸収するのが、柔らかいタッチを出すポイントだ。
ドロップショットというと、バックスピンを強くかけようとして、上から勢いよく切り下ろす人が少なくない。そうすると微妙な距離感が出せなくなるので、注意してほしい。
解説=森井大治
ナショナルメンバーの経験を持つ元プロ選手。引退後は筑波大学大学院でコーチ学を修了。ユニバーシアード代表監督、早稲田大学庭球部コーチなどを歴任後、現在は日体大監督を務める。※協力=倉橋孟甫(日体大テニス部)
構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2020年3月号より再編集
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