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国内テニス

全日本で第1シードの徳田廉大が敗退。女子は内藤祐希、本玉真唯らが8強入り

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2019.10.30

調子を上げてきた清水悠太(左)。コロシアムで3回戦に勝利した本玉真唯(中央)、優勝を狙う内藤祐希(右)。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

調子を上げてきた清水悠太(左)。コロシアムで3回戦に勝利した本玉真唯(中央)、優勝を狙う内藤祐希(右)。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

「三菱 全日本テニス選手権94th」第5日は10月30日(水)、東京・有明コロシアムで、男女シングルス3回戦などが行なわれた。

 女子は、ノーシードの森崎可南子(橋本総業HD)、第11シードの華谷和生(三浦工業)が自身初となる準々決勝に進出。第3シードの内藤祐希(亀田製菓)と第5シードの本玉真唯(島津製作所)も順当に勝ち上がった。

 本玉も内藤も1試合目となる2回戦は「すごく緊張した」が、今日の3回戦では、それぞれ自分のプレーを出せていた。「優勝したい」という思いが強い2人が、明日準々決勝で対戦することになる。

 田中優季(安藤証券)が、コロシアムで全日本でのラストマッチを戦い終えた。「足は痛いけれど、最後まで気持ちは折れずに戦いきれました」と、会見では涙ながらに語った。現役最後の試合は11月12日から始まる安藤証券オープンだ。

 男子は第1シードの徳田廉大(イカイ)が、第15シードの田沼諒太(ワールド航空サービス)に4-6、7-5、3-6で敗れる波乱があった。予選から勝ち上がった中央大の望月勇希は、第16シードの斉藤貴史(橋本総業HD)に6-4、6-3のストレートで勝ち、ベスト8入りを果たしている。
 
◆今日の注目選手=清水悠太(三菱電機)

 第3シードで20歳の清水悠太が、高校時代の後輩である市川泰誠(ノア・インドアステージ)に、7-6(3)、6-2で勝利して、準々決勝に駒を進めた。

 2年前にプロに転向し、今年の序盤まではなかなか結果が出なかった。そこで、「当たり前のことを当たり前にする」、原点に戻ることを決めた。自分から何か仕掛けようとしすぎてきたのだろう。「相手よりも1球多く返す」ことを意識することで、フューチャーズで優勝するなど調子が上がってきた。

 今日の試合でも第1セットは、緊張のためかミスも目立ったが、第2セットではストロークが安定し、攻めるべき時には攻めていた。「第2セットは自分から攻めていけて、良いプレーができた」と本人も納得の内容。

 相手より1球多く返すことに徹すると守備的になってしまいがちなため、意図的に攻撃も考える必要がある。第2セットはそのバランスがうまく取れたプレー内容だった。

 第1シードの徳田廉大が敗れた今、第3シードの清水には優勝のチャンスが広がった。本人は、「優勝を意識すると硬くなるので、意識しないようにしています」と、平常心を心掛けている。硬くならずに「全日本を楽しめたらいいな」という思いから、3種目全てにエントリーしている。

「どれか取れればいいな」と言うが、大会を楽しむことができれば3種目制覇も夢ではない。

取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

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