男子テニスツアー「クレムリン・カップ」(10月18日~25日/ロシア:モスクワ/室内ハードコート/ATP250)に第6シードで出場するマリン・チリッチ(クロアチア/世界ランク41位)が大会開幕前のインタビューに応じ、コロナ禍でのツアー転戦における苦悩を語った。
2014年の全米オープンでグランドスラム初制覇を果たし、18年には世界ランキングで自己最高位の3位を記録したチリッチ。だが、19年にはヒザの負傷の影響から早期敗退が続き、年間最終ランキングは39位まで下降。翌年も目立った成績を残せず、苦しい時期が続いていた。
それでも今年6月に行なわれたメルセデス・カップでは18年以来約3年ぶりとなるツアータイトルを獲得。着実に完全復活への歩みを進めている。そんなチリッチだが、新型コロナウイルスが蔓延するなかでのツアー転戦に精神的なストレスを抱えていたという。
「全く新しいことに適応しなければならなくて、何よりも精神的に難しかった」と語ったチリッチは、中でも新型コロナ感染拡大防止のために課されていた無観客での開催や観客数の制限に頭を悩ませていたようだ。
「次から次へとトーナメントが行なわれるけど、観客はいない状態だった。ただただ毎週プレーするだけで、試合に勝っても負けても、すべてが同じような雰囲気という単調な生活になってしまっていた。スタンドに人がいると、まったく違うものになる。ファンたちは選手をとても大切にしてくれていて、ファンはテニスにおいて大きな意味を持つからね」
これまで大歓声に包まれながらプレーしてきた選手にとって、やはり声援がないスタジアムでプレーをするという状況は耐えがたいものがあるのだろう。
一方でモデルナやファイザーといったワクチンの普及も急速に進んでおり、有観客での開催を決行する大会も増えつつある。依然として収束の見通しは立っていないが、1日でも早く選手全員が安心して大会に出場できる日がやってくるのを祈るばかりだ。
文●中村光佑
【PHOTO】観客がいる時のグランドスラムってこんな感じ!大会スナップ写真をお届け!
2014年の全米オープンでグランドスラム初制覇を果たし、18年には世界ランキングで自己最高位の3位を記録したチリッチ。だが、19年にはヒザの負傷の影響から早期敗退が続き、年間最終ランキングは39位まで下降。翌年も目立った成績を残せず、苦しい時期が続いていた。
それでも今年6月に行なわれたメルセデス・カップでは18年以来約3年ぶりとなるツアータイトルを獲得。着実に完全復活への歩みを進めている。そんなチリッチだが、新型コロナウイルスが蔓延するなかでのツアー転戦に精神的なストレスを抱えていたという。
「全く新しいことに適応しなければならなくて、何よりも精神的に難しかった」と語ったチリッチは、中でも新型コロナ感染拡大防止のために課されていた無観客での開催や観客数の制限に頭を悩ませていたようだ。
「次から次へとトーナメントが行なわれるけど、観客はいない状態だった。ただただ毎週プレーするだけで、試合に勝っても負けても、すべてが同じような雰囲気という単調な生活になってしまっていた。スタンドに人がいると、まったく違うものになる。ファンたちは選手をとても大切にしてくれていて、ファンはテニスにおいて大きな意味を持つからね」
これまで大歓声に包まれながらプレーしてきた選手にとって、やはり声援がないスタジアムでプレーをするという状況は耐えがたいものがあるのだろう。
一方でモデルナやファイザーといったワクチンの普及も急速に進んでおり、有観客での開催を決行する大会も増えつつある。依然として収束の見通しは立っていないが、1日でも早く選手全員が安心して大会に出場できる日がやってくるのを祈るばかりだ。
文●中村光佑
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