海外テニス

西岡良仁がチャレンジャーに優勝。復調に向け「少しずつ自信取り戻していきたい」<SMASH>

中村光佑

2022.02.01

全豪オープンでは苦しい状況を語った西岡良仁。チャレンジャー優勝は浮上のきっかけになりそうだ。(C)Getty Images

 現地時間1月30日、男子テニスのチャレンジャー大会「テニス・オハイオ選手権」(1月23日~30日/アメリカ・コロンバス/チャレンジャー/屋内ハードコート)ではシングルス決勝を実施。第3シードの西岡良仁(世界ランク119位)がノーシードのドミニク・ストリッカー(スイス/同241位)を6-2、6-4のストレートで下し、優勝を果たした。

 1回戦で綿貫陽介との日本人対決にストレートで勝利した西岡はその後もフルセットの接戦を強いられながらも2回戦・準々決勝を突破。準決勝では昨年の全米オープンで自身初のグランドスラムベスト16入りを果たしたジェンソン・ブルックスビー(アメリカ/58位)をストレートで破り、決勝へ駒を進めていた。

 迎えた決勝では序盤から西岡がストリッカーを左右に揺さぶり、2度のブレークを奪って第1セットを先取。第2セットでも第5ゲームでブレークに成功した西岡は直後の第6ゲームで0-40のピンチを迎えるもこれを凌ぎ切り、その後は難なくサービスキープを続けてリードを守り切った。
 
 2018年5月の金泉大会(韓国)以来、約3年半ぶりとなるチャレンジャー優勝を飾った西岡は決勝戦終了後に自身の公式ツイッター(@yoshihitotennis)を更新。トロフィーの絵文字と共に「久しぶりのチャレンジャー優勝」と喜びを表現し、「少しずつ自信取り戻していきたいです。次はクリーブランドチャレンジャーです。引き続きがんばります!」と綴った。

 年内最初のグランドスラムとなった前週の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/グランドスラム/ハードコート)では単複で出場したものの、いずれも初戦敗退を喫していた西岡。シングルス1回戦直後に行なわれた記者会見では昨シーズンから思うような成績が残せていないことについて、「ミスをするイメージしか湧いてこないし、自信がない。この2年間で結果が出なかったら僕は引退するつもりでいる」などと、苦しい胸の内を吐露していた。

 下部大会とは言え、気持ちをしっかりと切り替えた上で優勝を手にすることができたのは自信につながるはずだ。次戦の「クリーブランド・オープン」(1月31日~2月6日/アメリカ・オハイオ州/チャレンジャー/屋内ハードコート)でも少しでも多く勝ちを積み重ねてほしい。

文●中村光佑

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