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海外テニス

ダニエル太郎が元王者アンディ・マリーと今季3度目の対戦へ!「次は引かないようにしたい」<SMASH>

内田暁

2022.03.11

元世界王者のマリ-(右)に対して全豪では勝利したものの、カタールでは敗れているダニエル太郎(左)が、今季3度目の対戦へ。(C)Getty Images

元世界王者のマリ-(右)に対して全豪では勝利したものの、カタールでは敗れているダニエル太郎(左)が、今季3度目の対戦へ。(C)Getty Images

「彼の初戦の相手は予選上がりだと思うので、もし彼と当たったら、また違う感じで取り組んでいきたいと思います」
 
 BNPパリバ・オープン(アメリカ・インディアンウエルズ/ATP1000)の予選を勝ち上がったとき、ダニエル太郎は、預言めいた言葉を口にした。

 ダニエルがここでいう「彼」とは、アンディ・マリーのこと。今年1月の全豪オープン、そして2週間後のカタール・オープン(カタール・ドーハ/ATP250)でも対戦した元世界1位とは、何か深い縁を感じているのだろうか。予選を突破し、どこに入る可能性があるのだろうかとメインドローを眺めたとき、ダニエルの目を捉えたのは、マリーの横に記された「Q(Qualifier=予選通過者)」の一文字だったようだ。

 その数時間後――ダニエルの名は、マリーの隣に刻まれた。

 2試合連続のストレート勝利でメインドローを勝ち取ったダニエルだが、予選の出場者リストそのものに、彼の名が無い可能性も高かったという。それはこの大会直前に、スウェーデンでデビスカップ(国別対抗戦)が組まれていたため。

 国を背負って戦う心身の負担は、通常のツアーより遥かに大きいと多くの選手が声をそろえる。しかもスウェーデンのインドアコートとカリフォルニアの屋外では、気候からコートやボールの状態まで、何もかもが劇的に異なる。もちろん時差も大きい。
 
「本当に出るかどうかも、最後の最後まで迷っていた」のも、当然だ。
 
 それでも最終的に出ると決めたのは、「本当にこの大会が好きだから」。

 特に今大会では、カリフォルニアに住む両親も応援に駆けつけてくれるという。3月5日にスウェーデンで試合を終え、6日の夜に現地入りし、8日の朝には予選1回戦を戦う強硬スケジュールを選んだのも、そのような理由からだった。

 極寒のインドアから、陽光と強風がトレードマークの砂漠の地への移動は、対局とも言えるボールの飛びへの適応の勝負でもある。ただダニエルは、「僕はボールが飛んでくれる場所が好きなので」と、むしろ好意的にとらえていた。

「スウェーデンはボールが遅くて好きじゃなくて。ボールがマシュマロみたいで、飛んでくれなかった。こっちの方が、ボールが生きている、相手のミスを誘えるコンディション。自分も集中力が必要ですが、好きです」
 
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