「負けはしたけれど、わたしにとってあの試合は、とても重要な一戦だった」
グランドスラムに次ぐ格付けの、マイアミ・オープン準決勝。
深夜に及ぶ試合を終えた彼女は、「まだアドレナリンが出ているの」と若干の高揚感をにじませながら、3年前の“初対戦”を振り返った。
来週発表のランキングで世界1位が確定しているイガ・シフィオンテクは、2019年当時、世界65位の18歳。カナダ開催のロジャーズ・カップ予選を勝ち上がり、本戦でも2つの価値ある勝利を手にした彼女が、3回戦で対戦したのが、大坂なおみだった。
「当時のわたしは駆け出しで、確か、WTAツアー大会でのナイトセッションも初めてだったと思う。あの大会での数試合は、わたしにとって、とても重要な意味を持つとわかっていた。試合のたびに自分の成長を感じられて、実際にトップ選手とも十分に渡り合えた。なおみとの前の試合で、キャロライン・ウォズニアッキに勝ったのもとてもうれしかったのを覚えている」
今や、当時の大坂と同じ地位に至ったシフィオンテクは、「あの頃から、さらに成長した自分を誇りに思う」と続けた。
大坂にとってもシフィオンテクとの一戦は、印象深いものだったようだ。
「自分と同世代や年下との対戦では、いつも過剰に意識してしまう」という大坂が、勢いに乗る3歳年少者を、脅威に感じなかったはずはない。もっともいざ試合が始まった時には、18歳が有するポテンシャルの高さに、純粋に驚いたという。
「なんて運動神経の良い子なんだろう、コートにどこにでもスライディングして現れる」
それが当時の大坂の記憶に、鮮烈に刻まれたシフィオンテクの衝撃。同時に、彼女の内に秘めた闘志や、オフコートでの控え目な仕草に、自分と似たものを感じたようだ。
「内気」を自認する大坂が、週間後の全米オープンでは、自ら「練習しよう」とシフィオンテクに誘いの声を掛けた。以降、二人はインスタグラムで幾度か共演し、シフィオンテクは大坂に、迷いや悩みを打ち明けたこともあるという。
ただその後、自らの内に悩みを抱えた大坂はコートから離れがちになり、それに伴い、両者が気軽に連絡を取り合う機会も減ったという。
グランドスラムに次ぐ格付けの、マイアミ・オープン準決勝。
深夜に及ぶ試合を終えた彼女は、「まだアドレナリンが出ているの」と若干の高揚感をにじませながら、3年前の“初対戦”を振り返った。
来週発表のランキングで世界1位が確定しているイガ・シフィオンテクは、2019年当時、世界65位の18歳。カナダ開催のロジャーズ・カップ予選を勝ち上がり、本戦でも2つの価値ある勝利を手にした彼女が、3回戦で対戦したのが、大坂なおみだった。
「当時のわたしは駆け出しで、確か、WTAツアー大会でのナイトセッションも初めてだったと思う。あの大会での数試合は、わたしにとって、とても重要な意味を持つとわかっていた。試合のたびに自分の成長を感じられて、実際にトップ選手とも十分に渡り合えた。なおみとの前の試合で、キャロライン・ウォズニアッキに勝ったのもとてもうれしかったのを覚えている」
今や、当時の大坂と同じ地位に至ったシフィオンテクは、「あの頃から、さらに成長した自分を誇りに思う」と続けた。
大坂にとってもシフィオンテクとの一戦は、印象深いものだったようだ。
「自分と同世代や年下との対戦では、いつも過剰に意識してしまう」という大坂が、勢いに乗る3歳年少者を、脅威に感じなかったはずはない。もっともいざ試合が始まった時には、18歳が有するポテンシャルの高さに、純粋に驚いたという。
「なんて運動神経の良い子なんだろう、コートにどこにでもスライディングして現れる」
それが当時の大坂の記憶に、鮮烈に刻まれたシフィオンテクの衝撃。同時に、彼女の内に秘めた闘志や、オフコートでの控え目な仕草に、自分と似たものを感じたようだ。
「内気」を自認する大坂が、週間後の全米オープンでは、自ら「練習しよう」とシフィオンテクに誘いの声を掛けた。以降、二人はインスタグラムで幾度か共演し、シフィオンテクは大坂に、迷いや悩みを打ち明けたこともあるという。
ただその後、自らの内に悩みを抱えた大坂はコートから離れがちになり、それに伴い、両者が気軽に連絡を取り合う機会も減ったという。