テニスで難しいのは、毎回やってくるボールが違う点。基本的なフォームを覚えたら、ボールに合った打ち方を学んで行こう。今回は相手がロブを打って、ボールがバックハンド側に高く跳ねてきた時の打ち方を、元世界70位の尾﨑里紗プロに教えてもらった。
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相手がロブを打つと、ボールは高く跳ねるので、いつもと同じ場所で打とうとすると打点が高くなります。特にバック側は高い打点だと力を入れづらいので、弱々しいボールになりがちです。
高く弾むボールに対応するには、できるだけ早く下がってボールを胸ぐらいで捉えられるようにしてください。肩よりも高い打点だと力が入りません。フットワークは、速く下がるためにクロスステップを使い、サイドステップで微調整するのがお勧めです。
打つ時は、テイクバックで左股関節をしっかりと曲げて体重を乗せてパワーをためます。左足を軸にして、股関節を上げてスイング軌道を斜め45度にすると、高い軌道になり、深いボールが打てます。股関節を上げても、スイングが下方向になっていると方向がチグハグでボールが上に飛ばないので気を付けてください。
狙いの目安は、ネット上2メートルぐらいを通すようにしています。ボールの軌道を高くすると深いボールになり、相手に攻められません。自分がポジションを下げられているので、深さを重視しましょう。
解説●尾﨑里紗(おざきりさ/江崎グリコ所属)
1994年4月10日生まれ。兵庫県出身。8歳からテニスを始めトップジュニアとして活躍し、2012年2月にプロ転向。2017年にはグランドスラムに次ぐグレードの大会であるマイアミオープンで予選を突破して4回戦に進出し、キャリアハイ70位に(4月24日付)。グランドスラム4大会で本戦に出場し、全米オープンでは勝利を挙げている。WTA672位(2022年5月9日付)
構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2022年6月号から抜粋・再編集
【連続写真】尾﨑里紗の高く弾んだボールをバックハンドで返球する方法
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相手がロブを打つと、ボールは高く跳ねるので、いつもと同じ場所で打とうとすると打点が高くなります。特にバック側は高い打点だと力を入れづらいので、弱々しいボールになりがちです。
高く弾むボールに対応するには、できるだけ早く下がってボールを胸ぐらいで捉えられるようにしてください。肩よりも高い打点だと力が入りません。フットワークは、速く下がるためにクロスステップを使い、サイドステップで微調整するのがお勧めです。
打つ時は、テイクバックで左股関節をしっかりと曲げて体重を乗せてパワーをためます。左足を軸にして、股関節を上げてスイング軌道を斜め45度にすると、高い軌道になり、深いボールが打てます。股関節を上げても、スイングが下方向になっていると方向がチグハグでボールが上に飛ばないので気を付けてください。
狙いの目安は、ネット上2メートルぐらいを通すようにしています。ボールの軌道を高くすると深いボールになり、相手に攻められません。自分がポジションを下げられているので、深さを重視しましょう。
解説●尾﨑里紗(おざきりさ/江崎グリコ所属)
1994年4月10日生まれ。兵庫県出身。8歳からテニスを始めトップジュニアとして活躍し、2012年2月にプロ転向。2017年にはグランドスラムに次ぐグレードの大会であるマイアミオープンで予選を突破して4回戦に進出し、キャリアハイ70位に(4月24日付)。グランドスラム4大会で本戦に出場し、全米オープンでは勝利を挙げている。WTA672位(2022年5月9日付)
構成●スマッシュ編集部
※スマッシュ2022年6月号から抜粋・再編集
【連続写真】尾﨑里紗の高く弾んだボールをバックハンドで返球する方法