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「このままでは2級市民だ」往年のレジェンドが全仏OPでの女子選手冷遇に苦言!<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.06.05

女子シングルス決勝戦後に優勝したシフィオンテク(左)やモレスモ氏(右)と写真撮影に応じるキングさん(中央)。(C)Getty images

 女子テニス界のレジェンドであるビリー・ジーン・キングさんが、テニスの四大大会「全仏オープン」における女子選手の扱いについて「2級市民のよう」と苦言を呈した。

 全仏オープンでは昨年大会からナイトセッションが導入されている。だが、今大会におけるナイトセッション10試合の内訳が、男子9試合に対して女子は1試合と、極端に少なかったと批判の声が上がっている。

 いわゆるゴールデンタイムに女子の試合が少ない点について、女性初のトーナメントディレクターを務めるアメリー・モーレスモ氏が「男子の試合の方が魅力的」と発言。彼女は後にこれを撤回して謝罪したが、大きな波紋を広げた。

 キングさんはこれらを踏まえて、「女子の試合も増やすべき。とても簡単なことよ」とコメント。さらに「このままだと私たちは2級市民のままでいることになる。来年はアメリーが対処してくれることを願うわ」と女子選手の待遇改善を求めた。
 
 また、女子シングルスも男子シングルスと同様に5セットマッチを戦うべきとの議論もあるが、キングさんは「男子を女子と同様に3セットマッチにすべき」との主張を述べている。

「私はずっと3セットマッチに統一した方がいいと言い続けてきたわ。それはベテラン選手により戦いやすなってほしいから。例えばナダル。彼に引退してほしい人がいる? 私は絶対にそうなってほしくないわ。彼らにも勝ってもらいたいし、数より質を求めているの」

 なお、大会では現地6月4日に女子シングルス決勝戦が行なわれ、21歳のイガ・シフィオンテク(ポーランド)が、18歳のココ・ガウフ(アメリカ)を6-1、6-3で下し、2度目の全仏制覇を達成した。

構成●スマッシュ編集部