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海外テニス

19歳のラドゥカヌが母国ファンの前で不調を払拭する勝利「試合になるとスイッチが入る」<SMASH>

中村光佑

2022.06.28

初めてのウインブルドンのセンターコートで勝利を挙げたラドゥカヌ。(C)Getty Images

初めてのウインブルドンのセンターコートで勝利を挙げたラドゥカヌ。(C)Getty Images

 いよいよ戦いの火ぶたが切って落とされたテニス四大大会「ウインブルドン」は大会初日の現地6月27日に女子シングルス1回戦が行なわれ、19歳で地元イギリス勢のエマ・ラドゥカヌ(世界ランク19位)が登場。アリソン・ファンエトファンク(ベルギー/同46位)を6-4、6-4のストレートで下し、同大会2年連続となる2回戦進出を決めた。

 昨年のウインブルドンでグランドスラム初出場にしてベスト16入りを果たすという快進撃を見せ、一躍脚光を浴びたラドゥカヌ。同年9月の全米オープンでは予選から決勝まですべてストレート勝利を収めて四大大会初優勝を飾るなど凄まじい勢いで進化を遂げた。だがそれ以降はツアー大会で早期敗退が続き、今シーズンに入ってからも苦しい時期を過ごしていた。

 今年で開場100周年となった歴史と伝統のあるセンターコートでファンエトファンクとの初戦を迎えたラドゥカヌは母国ファンの大歓声を浴びながら安定したプレーを披露。第7、9ゲームでブレークを奪い、第1セットを先取する。

 だが第2セットでは徐々にリズムをつかんでいくファンエトファンクに第4ゲームで先にブレークを許す苦しい展開に。それでも直後の第5ゲームでブレークバックに成功して波に乗ったラドゥカヌが第8ゲームから3ゲームを連取し、1時間41分で試合を締めくくった。
 
 大会開幕前の記者会見では「準備はできていて、身体もフィットしている」と語っていたラドゥカヌ。試合後のインタビューで「コートに足を踏み入れた瞬間からエネルギーとサポートを感じることができたし、みんなが最初から私を応援してくれていた」と会場のファンに感謝したイギリステニス界の新鋭は最後まで気持ちを切らさずに戦ったことが勝利につながったと振り返った。

「私はただセンターコートでの1ポイント1ポイントを大切にしながらプレーしていた。またコートでは最後の1ポイントになるかもしれないとも考えながら戦っていたわ」

 その上で「間違いなく信念を持って臨んだ」初戦を無事突破できたことについて「気持ちよくプレーできた」と喜びを表現。続けて「試合になるとスイッチが入ることが自分の中でわかる。もちろん体力づくりは必要だけど、(試合前に)多くの準備が必要だとは感じていない。その多くは精神的なものだと思う」と19歳とは思えない淡々とした口調で語った。

 なお次なる2回戦でラドゥカヌはウインブルドン前哨戦の「バート・ホンブルク・オープン」でキャリア8度目のツアー優勝を飾ったキャロリン・ガルシア(フランス/55位)と対戦する。厳しい相手であることは間違いないが、次戦でもラドゥカヌがどのようなプレーを見せてくれるのか注目だ。

文●中村光佑

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