現地8月8日に41歳の誕生日を迎えた男子テニス元世界王者のロジャー・フェデラー(スイス)が自身のスポンサーを務めるイタリアのパスタメーカー「バリラ」のYoutubeに出演。「約束」と題された特別映像の中で、フェデラーが5年越しにある少年の夢を叶えた。
フェデラーの誕生日を記念して制作された今回の動画の主役はプロテニスプレーヤーを目指す11歳のイズヤン・アーマッド君。スイスのとあるレストランを訪れたアーマッド君に対し、ウエイターは「君がアーマッド君だね」と言いながら外のテラス席へと案内。少年は「彼は僕の名前を知ってるんだね!」と驚いた様子を見せる。
その後再びアーマッド君の元にやってきたウエイターが「君がここに来たことを上司に伝えたんだけど、彼女は君のファンなんだ。彼女がセルフィー(自撮り写真)を撮っていいか聞いているんだけどいいかな?」と尋ねると、アーマッド君は「僕と写真を撮るってこと?」と逆質問。「ああ、そうだよ」と答えるウエイターに対して少年は不思議そうな表情を浮かべながらも上司とのセルフィー撮影に応じた。
すると今度はレストラン近くのテニスコートで大勢の若手選手たちがアーマッド君の愛称である「ジズー」コールを唱え始め、ウエイターが少年をコートへと連れていく。そしてウエイターが「びっくりしたでしょ? 君がある偉大な人とプレーするところを若い人みんなが見てくれるよ」と告げると、裏で一連の流れを見守っていたフェデラーがサプライズで登場。感極まるアーマッド君にフェデラーは「スイスへようこそ! 約束したでしょ? 一緒にプレーしよう! 準備はいいかい?」と声をかけ、最後に2人は"夢のヒッティング"を行なった。
動画のタイトルにもある"約束"は2017年の全米オープンの記者会見で話題となったあるシーンがもとになっている。実はこの時会見場にいた6歳の少年が当時36歳だったフェデラーに「僕がプロになった時、あなたと対戦できるようにあと8年か9年プレーしてもらえませんか?」と尋ねたのだが、その少年こそがアーマッド君だったのだ。この質問にフェデラーは「もちろんさ!」と爽やかに回答。対戦という形ではないものの、約5年の時を経てついに2人で一緒にプレーをする約束が実現したというわけだ。
幼い頃からテニスに打ち込んできたアーマッド君は今年2月に出場した12歳以下のカテゴリーの大会でシングルス・ダブルス共に全米1位に輝き、強豪ジュニア選手の1人として注目を集めている。憧れの存在でもあるフェデラーと夢の時間を過ごしたこの少年のさらなる成長と飛躍を期待したいところだ。
文●中村光佑
【連続写真】打点直前までリストが先行する、フェデラーのドライブボレー
フェデラーの誕生日を記念して制作された今回の動画の主役はプロテニスプレーヤーを目指す11歳のイズヤン・アーマッド君。スイスのとあるレストランを訪れたアーマッド君に対し、ウエイターは「君がアーマッド君だね」と言いながら外のテラス席へと案内。少年は「彼は僕の名前を知ってるんだね!」と驚いた様子を見せる。
その後再びアーマッド君の元にやってきたウエイターが「君がここに来たことを上司に伝えたんだけど、彼女は君のファンなんだ。彼女がセルフィー(自撮り写真)を撮っていいか聞いているんだけどいいかな?」と尋ねると、アーマッド君は「僕と写真を撮るってこと?」と逆質問。「ああ、そうだよ」と答えるウエイターに対して少年は不思議そうな表情を浮かべながらも上司とのセルフィー撮影に応じた。
すると今度はレストラン近くのテニスコートで大勢の若手選手たちがアーマッド君の愛称である「ジズー」コールを唱え始め、ウエイターが少年をコートへと連れていく。そしてウエイターが「びっくりしたでしょ? 君がある偉大な人とプレーするところを若い人みんなが見てくれるよ」と告げると、裏で一連の流れを見守っていたフェデラーがサプライズで登場。感極まるアーマッド君にフェデラーは「スイスへようこそ! 約束したでしょ? 一緒にプレーしよう! 準備はいいかい?」と声をかけ、最後に2人は"夢のヒッティング"を行なった。
動画のタイトルにもある"約束"は2017年の全米オープンの記者会見で話題となったあるシーンがもとになっている。実はこの時会見場にいた6歳の少年が当時36歳だったフェデラーに「僕がプロになった時、あなたと対戦できるようにあと8年か9年プレーしてもらえませんか?」と尋ねたのだが、その少年こそがアーマッド君だったのだ。この質問にフェデラーは「もちろんさ!」と爽やかに回答。対戦という形ではないものの、約5年の時を経てついに2人で一緒にプレーをする約束が実現したというわけだ。
幼い頃からテニスに打ち込んできたアーマッド君は今年2月に出場した12歳以下のカテゴリーの大会でシングルス・ダブルス共に全米1位に輝き、強豪ジュニア選手の1人として注目を集めている。憧れの存在でもあるフェデラーと夢の時間を過ごしたこの少年のさらなる成長と飛躍を期待したいところだ。
文●中村光佑
【連続写真】打点直前までリストが先行する、フェデラーのドライブボレー