北海道・札幌市(平岸庭球場)にて2週にわたり開催された「UCHIYAMA CUP」は、札幌市出身の現役プロテニスプレーヤー、内山靖崇が主催するITFワールドテニスツアーM25(賞金総額25,000ドル)の大会だ。「テニスファンの方々や子どもたちにプロテニスを間近で見てもらいたい」という内山の思いから昨年創設され、今年から国際大会となった。
9月11日はそのWEEK2の最終日。シングルス決勝が第1シードの野口莉央(明治安田生命)と第6シードの伊藤竜馬(橋本総業ホールディングス)の間で行なわれた。
長いストロークの攻防が繰り広げられた決勝、先にペースをつかんだのは野口だ。第1セット第2ゲームで5度のデュースの末に伊藤のサービスゲームをブレーク。伊藤の強力なフォアに対し、堅実なリターンを軸にゲームをコントロールした野口が、そのまま6-1で第1セットを先取した。
すると第2セット、伊藤に異変が生じる。「昨日の疲れもあり、途中から呼吸が苦しくなり、ボールも見えないような感じになった」と言う伊藤。前日に伊藤は今井慎太郎(イカイ)と3時間超えのロングマッチを戦っており、34歳の肉体にそれが重くのしかかった。メディカルタイムアウトを取って治療を受けるも回復の兆しは見られない。野口が4-0とリードした時点で、伊藤がリタイアを申し出た。
野口はWEEK1から2週連続の優勝を達成。「素直にうれしいし、気持ちが切れずに2週間プレーできているのが大きい」と大会を振り返った。これで今季ITFツアー4勝目となり、現在自己最高の356位にあるランキングが、週明けにさらに更新される。
「今はディフェンドするポイントがないので、来年のウインブルドンを目指し、この半年くらいが頑張りどころと思っている」と今後の目標を語った野口。200位台が見えてきた23歳は、次なるステージに上がろうとしている。
構成●スマッシュ編集部
【日本人男子選手PHOTO】NEXT錦織は誰だ? 野口莉央はじめ世界を目指す男子選手たち
9月11日はそのWEEK2の最終日。シングルス決勝が第1シードの野口莉央(明治安田生命)と第6シードの伊藤竜馬(橋本総業ホールディングス)の間で行なわれた。
長いストロークの攻防が繰り広げられた決勝、先にペースをつかんだのは野口だ。第1セット第2ゲームで5度のデュースの末に伊藤のサービスゲームをブレーク。伊藤の強力なフォアに対し、堅実なリターンを軸にゲームをコントロールした野口が、そのまま6-1で第1セットを先取した。
すると第2セット、伊藤に異変が生じる。「昨日の疲れもあり、途中から呼吸が苦しくなり、ボールも見えないような感じになった」と言う伊藤。前日に伊藤は今井慎太郎(イカイ)と3時間超えのロングマッチを戦っており、34歳の肉体にそれが重くのしかかった。メディカルタイムアウトを取って治療を受けるも回復の兆しは見られない。野口が4-0とリードした時点で、伊藤がリタイアを申し出た。
野口はWEEK1から2週連続の優勝を達成。「素直にうれしいし、気持ちが切れずに2週間プレーできているのが大きい」と大会を振り返った。これで今季ITFツアー4勝目となり、現在自己最高の356位にあるランキングが、週明けにさらに更新される。
「今はディフェンドするポイントがないので、来年のウインブルドンを目指し、この半年くらいが頑張りどころと思っている」と今後の目標を語った野口。200位台が見えてきた23歳は、次なるステージに上がろうとしている。
構成●スマッシュ編集部
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