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「力を存分に発揮できた」島袋将がデ杯シングルス初勝利! ホープ望月慎太郎は惜敗し、初日は1勝1敗<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.09.17

初日は島袋対イストミン(左)、望月対フォミン(右)の試合が行なわれ、1勝1敗で分けた。写真提供=日本テニス協会広報部

 男子テニスの国別対抗戦「2022デビスカップ by Rakuten ワールドグループ1部」の日本対ウズベキスタン戦が9月16日に初日を迎え、ウズベキスタン・タシケントのオリンピックテニススクール(屋外ハードコート)でシングルス2試合が行なわれた。

 日本のシングルスメンバーは25歳の島袋将(世界ランク353位)と19歳の望月慎太郎(387位)の2人。ランキングでは綿貫陽介(229位)がエース格だが、前週のタイの大会で左足を負傷し、初日の試合には厳しいと岩渕聡監督が判断。昨年3月のパキスタン戦のダブルスでデ杯デビューを飾った島袋と望月を、シングルスに初めて起用した。

 また、ダブルスの柱であるマクラクラン勉(ダブルス79位)は全米オープン終了後にコロナ陽性となり、ぎりぎりまで出場を目指してコンディションの回復を図ったが、体調が戻り切らずチームを離脱。綿貫(D1206位)を2日目のダブルスに回し、上杉海斗(D243位)とのペアでエントリーしている。

 初日のシングルス、まず登場したのは島袋で、36歳のデニス・イストミン(420位)と対戦した。ランキングを落としているとはいえ自己最高33位のイストミンはウズベキスタンの中心的選手。島袋は第1セットを3-6で失うが、そこから粘りを見せ、第2セットをタイブレークの末に取り返す。ファイナルセットも両者譲らずタイブレークにもつれ込み、島袋はマッチポイントを2本握られるピンチもあったが、見事にしのいで11-9とし、日本に貴重な1勝目をもたらした。
 
「本当に今日はタフな試合で、最後までどちらが勝つかわからない展開の中、勝利できたのはすごくうれしい」とシングルス初白星を喜んだ島袋。「最後は自分自身をどれだけ信じ切れるかだった。自分の力を存分に発揮できた」と勝因を振り返った。

 第2試合はホープ、望月がセルゲイ・フォミン(363位)と対戦した。第1セットからタイブレークとなる接戦で、望月は0-3から3-3に追い上げたものの続かず、3-7で振り切られる。

 第2セットは互いにサービスブレークの応酬となり、またもタイブレークへ。「相手もとてもいいプレーがたくさんあった中、ファイトして惜しいところまでいけたのに、勝てなかったのは悔しい思いがある」と望月自身が言うように、あと一歩及ばず、2-7で力尽きた。
 
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