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大学王座決定試合、男子は17連覇がかかる早大と、45年ぶりの頂点を狙う慶大が決勝へ<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.10.11

早大の白石光(左)、慶大の藤原智也/下村亮太朗(右)。写真提供:全日本学生テニス連盟、慶應義塾体育会庭球部

「全日本大学対抗テニス王座決定試合」は、男女とも各地域リーグを勝ち抜いた10校が出場し、大学日本一のチームを決める団体戦だ。愛媛県総合運動公園テニスコートを舞台に10月8日(土)に開幕。11日(火)に男女準決勝が行なわれ、決勝進出チームが出揃った。

 ダブルス3本+シングルス6本の計9本で勝敗が争われる男子は、準決勝で早稲田大学と近畿大学、慶應義塾大学と関西学院大学が対戦。第1シードの早大と第2シードの慶大が順当に決勝に駒を進めた。

 男女を通じて最多記録の16連覇中の早大は、ダブルスで近大に苦戦を強いられる。D2増田健吾/池田朋弥が先勝したものの、D1で白石光/丹下将太がインカレ優勝ペアの田口涼太郎/河野甲斐に6-7、5-7で敗北。D3吉野郁哉/山口柚希もフルセットにもつれる接戦となったが、これを抑えて2勝1敗とすると、シングルスでは一気に勢いに乗る。

 S3~5を立て続けに取って勝利を決めると、その後も攻撃の手を緩めずS2、S6を勝利。最後はエース白石光が田口涼太郎に快勝し、8勝1敗で近大を下した。

 もう一方は慶大が勝負強さを見せた。ダブルス3本はいずれも競った展開となるが、D3白藤成/高木翼が7-6、7-5で先勝すると、D2有本響/菅谷優作、D1藤原智也/下村亮太朗もフルセットの接戦をモノにしてダブルス全勝とする。

 シングルスでもS2白藤、S5今鷹が勝ってチームの勝利を決定。そのまま突っ走り、途中棄権で落としたS6以外は全て勝って、計8勝1敗で関学大を突き放した。

 12日の決勝は早大対慶大の宿命の対決。早大が17連覇と記録を伸ばすのか、慶大が1977年以来のタイトル奪取となるか、目が離せない。
 
◆男子準決勝結果(10月11日)

○早稲田大学[8-1]近畿大学×
D1:×白石/丹下[6-7(0) 5-7]田口/河野○
D2:○増田健吾/池田朋弥[6-3 7-6(6)]平石瑛/蔡旻修×
D3:○吉野郁哉/山口[6-1 3-6 6-3]中屋敷勇人/仲里翼×
S1:○白石光[6-0 6-4]田口涼太郎×
S2:○丹下将太[6-0 6-3]宮田陸×
S3:○高畑里玖[6-4 6-0]冷水悠人×
S4:○渡部将伍[4-6 7-5 6-3]河野甲斐×
S5:○小久保蓮[7-5 6-0]蔡旻修×
S6:○山口柚希[6-3 1-6 6-3]奥地佑都×

○慶應義塾大学[8-1]関西学院大学×
D1:○藤原/下村[4-6 6-4 6-2]中留諒太/其田×
D2:○有本響/菅谷優作[7-6(3) 0-6 6-4]増成拓也/増成智也×
D3:○白藤/高木[7-6(3) 7-5]篠田/堤野×
S1:○藤原智也[6-3 6-3]堤野竜司×
S2:○白藤成[6-1 6-4]篠田玲×
S3:○林航平[4-6 6-1 6-2]増成智也×
S4:○下村亮太朗[6-1 6-2]片山創×
S5:○今鷹洸太[6-2 6-3]本田嵩稀×
S6:×高木翼[4-6 6-2 1-0 ret]其田怜○


構成●スマッシュ編集部

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