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今月2つ目のタイトルなるか? 波に乗っている加治遥と山崎郁美が浜松ウィメンズオープン決勝へ!<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.10.16

浜松ウィメンズオープンのシングルス決勝に進んだ加治遥(左)と山崎郁美(右)。写真提供:浜松ウィメンズオープン

 女子テニスの国際ツアー下部大会「浜名湖東急カップ浜松ウィメンズオープン2022」(10月11日~16日/静岡県・浜松市/砂入り人工芝/ITFツアーW25)もいよいよ終盤戦。10月15日にはシングルス準決勝とダブルス決勝が行なわれ、シングルスでは加治遥と山崎郁美が共にノーシードから初の決勝進出を決めた。

 加治は第5シードの華谷和生と対戦。第1セットは高低差を付けた華谷のストロークに加治がペースを乱し、1-6で落とすが、第2セットから流れが変わる。「ミスを減らし、サイドを狙いすぎず、しっかりラリーすることを心掛けた」という加治は、ストロークを深くコントロールしてポイントにつなげ、6-2で奪い返す。

 第3セットは加治がリードすれば華谷が追いすがるという展開で、一進一退の攻防となったが、最後まで崩れなかった加治が7-5で逃げ切った。
 

 もう一方の準決勝は、亜細亜大学3年生で今年のインカレ女王である山崎が、第6シードの西郷里奈に挑んだ。2人は同じ志津テニスクラブの出身で、年は西郷が1歳上。ジュニア時代から手の内を知り尽くしている間柄だ。

 過去の対戦成績では西郷が優勢で、先の東レPPOで予選突破するなど力も付けている西郷が序盤はリードする。持ち前の低い弾道の強打で主導権を握り、第1セットは6-2で西郷。しかし、最近の海外遠征で深く配球する粘り強さや、オールラウンドな組み立てを学んできた山崎は、第2セットで逆襲する。

「自分ができることと言ったら1球ずつ返すことくらいなので、それを心掛けたらボールが深く入ってくれて、相手のミスも引き出せたのかなと思う」と山崎。第2セットは6-1で圧倒。第3セットは3-0とリードしながら5-5に追いつかれたが、脚力を生かしてロングラリーをことごとくものにした山崎が、最後は7-5で突き放した。

 加治は先々週のW25能登和倉国際で、山崎は先週のW25牧之原国際で共に優勝しており、16日の決勝は今乗りに乗っている2人の対戦となった。

 なおダブルス決勝は、荒川晴菜/伊藤あおい組が林恵里奈/森崎可南子組を6-1、7-6(6)で破って優勝。今大会で初めてペアを組んだ2人だが、ダブルス巧者の相手に競り勝った。

構成●スマッシュ編集部

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